2006-01-01から1年間の記事一覧

Dance Venus, 上田遥

Dance Venus Presents [初めの一歩:会] Vol.3Dance Venusの若手がまず第一歩として踊る会がこの会だ。アンデパンダンではないが、時折面白い作家と出会うことがある。私が見るのはおそらく2回目ではないだろうか。 強く印象に残ったものについて触れたい。…

植物になったように・・・

そして私はあたかも植物になったように朝から晩まで一日中眠り続ける。少々起きたが仕事はごくさわりだけ。目蓋の裏のヒアシンスブルーの揺れはいつになくモノトーンだ。つい先日、ある編集者からご馳走になった金平糖の歯ざわりと本当に森茉莉のテクストの…

Writing 環境

ある自律・分散・協調型ネットワークの研究者は、自分でMLを持っていて、そこに自分の持っているデータリソースの中で厳選をしたものを転送してくる。すると私のInboxには一日に20通は24時間彼からメールが入ってくる。メールが入ってこないときは寝てい…

再び矢作聡子@Die Pratze

そんなわけで、「舞踊を見る」ことについて書いたわけだが、舞踊を見ることを、表象というレイヤーで見て、スペクタクルとか表現論で見るというのも方法なのだけど、もっと下位のレイヤー、知覚・認知とか脳科学という面で見ることに最近は関心がある。 勿論…

記憶と記憶の網, Memories

前に台北で研究発表をした時以来、原稿を書く間に紅茶を痛飲することをやめて、中国茶を飲むようになった。ちなみに煙草は吸えなくなってしまった。一頃は葉巻を愛好していた時期もあるのだがきっぱりとやめてしまった。医食同源というが、中国茶を飲みなが…

劇場から戻ると・・・

劇場から戻るとどんな状態でも大体最初の原稿を書くというのが私のスタイルだ。そのあと締め切りまでに校正をしてあげていく。この最初の原稿を書くときに、私は自分が見てきた舞台の空気を失いたくないのか、着替えもせずにタイを外すなどした状態だけで書…

原稿、原稿、そして原稿

書いているのは舞踊評だけではなくて、論文、翻訳、報告書など多岐に渡るのだが、日々せわしない。年内はこれから12月まで走りっぱなしである。12月に「くるみ割り人形」をいくつか見て、そしてクリスマス明けの28日ぐらいに年内の公演が大体終わる。しばし…

三越劇場、Roussewaltz

三越劇場九月公演 人間国宝 新内仲三郎 公演 第一部の「明烏」は三味線の新内仲三郎を軸に浄瑠璃(富士松加奈子、新内剛士)、立方(藤三智栄、蘭このみ)らで上演された。日本舞踊の藤の舞いと比べてみると、スペイン舞踊の蘭の所作ともいうべき動きが対照…

霞ヶ関

劇場めぐり年末、出版されるある書籍に収録されたテクストの為に、霞ヶ関で関係者と打ち合わせをする。その前に時間があったので、まだ行った事がない劇場を見に行く。霞ヶ関とくればイイノホールだ。千代田線の出口の1つからビルの中に入っていって上にい…

新刊

■…………………………………………………………………………■ ★「Corpus(コルプス)身体表現批評」誌創刊★ ◆執筆者募集◆ ■…………………………………………………………………………■ ★舞踊、ダンス、バレエ、舞踏やアート・パフォーマンスなどの 身体表現について論じる批評同人誌を創刊します ついては投稿原稿・…

庭園

2006 佐多達枝バレエ公演 庭園 / the summer garden演出・振付:佐多達枝出演:足川欽也 穴吹淳 石井竜一 遠藤綾野 大関路佳 奥田麻衣 後藤和雄 斉藤隆子 澤井貴美子 島田衣子 鈴木裕 関口淳子 高部尚子 武石光嗣 樋田佳美 登坂太頼 堀口聖楽 柳瀬真澄媒体に…

誤植の原因はマシントラブル

前から私の原稿に誤植が出ていたのだがついこの間原因を解明できた。 Fileを最終原稿の状態でSaveするときに、私のMachineでやると大丈夫 なのだが、ある共有端末でやると駄目みたいなのだ。 そのマシンでSaveすると、最終原稿の前の段階の状態でFileがSave…

いろいろ

さすがに昨日は朝の11時から夜の10時過ぎまでコンペの3部門の審査の取材で疲れた。今年は初めて審査員を経験したのだが、一日4時間ぐらいでも3日連続でやると結構疲れるものである。(http://www.flamenco-j.org/shij15.html)講評の時にコンペの審査員だっ…

中野

なかの国際ダンスコンペティション ジュニア部門 シニア部門 創作部門 決戦媒体にてレビュー(なかのZERO大ホール)特に創作部門が面白かったです。今年から埼玉国際ダンスコンペティションがなくなった為、国際がついているコンペはこのコンペのみになりま…

Cloud Gate

公開舞踊講座 林懐民 レクチャー&フィルム上映会 クラウド・ゲイト舞踊団 プログラムA 「Cursive II」(タイトルは中国語につき英語標記)媒体にてレビュー(共に東京文化センター大ホール)今年はそんなに動けないのだけども若干繁忙期気味。 先月、アーテ…

「DANCE EXHIBITION 2006」 ダンスプラネットNo.21<Bプログラム> 「QWERTY」 上田創、上月一臣、深井三実、石山雄三 「人形」 湊斐美子 「Chopiniana」 開桂子、岡本真紀、藤原智美、岡田桃園、中野真紀子 「ケース」 新上裕也 「B…

雑記

6月、7月、8月のデータが保管できない状態で多大にHDに眠っている。「今月のダンサー」については復活するめどがついており次の人とアポイントメントが取れたので来月には復活させたい。新国立劇場の屋上には空中庭園があるのだけども仕事の合間に立ち寄ると…

「DANCE EXHIBITION 2006」

「DANCE EXHIBITION 2006」 ダンスプラネットNo.21 Aプログラム媒体にてレビュー (新国立劇場 小劇場)*国立劇場の後、新国立劇場に行ったため、いわゆる日本的なモダンと、西欧的なモダンについて 少し考えました。国立劇場は味…

Nutrition Facts 幸内未帆

Nutrition Facts 幸内未帆―作家の新しい横顔を感じた公演― ポップで明るい作風に作家の新しい横顔を感じた公演だった。 「TuLIP the Flower」は少女の成長を描いた作品。背景に子どもの落書きのような映像が流れる。チューリップが芽吹き、生長をしていく。…

現代舞踊協会 第27回選抜新人舞踊公演

現代舞踊協会 第27回選抜新人舞踊公演媒体にてレビュー(練馬文化センター小ホール)

「扇桜」「孫悟空」「熊谷蓮生―侍直実」

競宴III「扇桜」「孫悟空」「熊谷蓮生―侍直実」 日本舞踊振興財団日本舞踊の創作を三本集めた公演。「扇桜」(振付 花柳寿美)は春の模様を描いた叙情的な作品だ。舞台真ん中に木の細い柱が幾つか立っており、その片割れに金屏風がシンメトリーに置かれてい…

ソクーロフ「太陽」

太陽 ロシア=イタリア=フランス=スイス合作映画アレクサンドル・ソクーロフ 監督 http://taiyo-movie.com/―近現代日本を考える上で興味深い映画作品イッセー尾形が昭和天皇=ヒロヒトに挑んだ映画。当初は日本で公開することは不可能だといわれた問題作。…

へいせいの田楽「平家女護島」をかぶく

第7回シアターX国際舞台芸術祭 演劇舞踊 へいせいの田楽「平家女護島」をかぶく日本の芸能である田楽踊りと「平家女護島」にスポットを当てた作品。 平家物語でも有名な俊寛(若松美黄)と有王丸(ケイタケイ)が現れ舞台がはじまる。謀反で島流しになった…

ダンスが見たい!8 総評

[die pratze Dance Festival「ダンスが見たい!8」より] 吉田悠樹彦矢作聡子、庄崎隆志、そして野崎夏世による「La trace」は実に知的な作品だ。一つの方向に進む人間が別の地点にたどり着くということがテーマである。まず矢作と庄崎が掛け合うように動…

9月のある午後

日本ジャズダンス芸術舞踊協会 ジャズダンスフェスティヴァル Vol.27ある媒体にてレビュー(マチネ メルパルクホール Tokyo)森嘉子 My Road Vol.9 今日という日の向こう側 森嘉子のソロは実に味わい深いものだった。舞台脇に上着に帽子姿の森が現れる。帽子…

 金井芙三枝リサイタル Vol.28 −Final−

金井芙三枝リサイタル Vol.28 −Final−ある媒体にてレビュー(9月1日 ソワレ 新国立劇場ファイナル)終演後、ある編集者と批評家とご飯をしたのですが、実にいい舞台だったということで皆一致しました。

装苑70周年

もしかしたら30日だったかもしれないが、新国立で取材の前に表参道にいた記憶が定かではないので31日だろうと思われる。湘南から東京に戻ってきて、はじめに出会った美容師さんに、「今日で最後になりました」といわれてさびしい気分に。表参道は夏の暑い盛…

現代舞踊協会 夏の祭典

第27回 現代舞踊フェスティバル 媒体にてレビュー(新国立劇場 中劇場) 終演後、電車で移動して、研究MTGに行こうとしたら、リハーサル中と思われる実演家3人と遭遇してびっくり!(笑) 駅で「見たことがある、誰かに似ている人」がいるな・・・と思ったら…

フラメンコ協会 選抜新人

日本フラメンコ協会 2006年度 第15回 選抜新人公演審査員の1人として審査させていただきました。(なかのZERO 大ホール)http://www.flamenco-j.org/shij15.html

フラメンコ協会 選抜新人

日本フラメンコ協会 2006年度 第15回 選抜新人公演審査員の1人として審査させていただきました。(なかのZERO 大ホール)http://www.flamenco-j.org/shij15.html