2010-01-01から1年間の記事一覧

平林和子

ヨーロッパ、アジアと移動をしていたところ、私が日本人ということもあり平林和子先生の情報が入ってきました。スペインのコンクールで審査員をしていることもあり、スペイン語圏、ヨーロッパを中心にちゃんとした舞踊サイトとして認知をされているDanza Bal…

グローバル化と失われた20年

グローバル化がでてきたが、日本経済が”失われた20年”になったのは、グローバル化に対応しきれず内側に閉じ、それでもなんとなく豊かな社会の中で無自覚でいたからだという説がある。90年代以後のバレエブームやコンテンポラリーダンスの台頭の1つの背景とい…

グローバル国家と石井漠

カンファレンスの翌日は公演が行われた。重要なことはグローバル化の21世紀に飛躍する台湾という国が日本の現代舞踊の原点である石井漠という存在を大きく評価し応援しているということである。 この国の舞踊史を紐解こう。1945年以前に台湾に戻った李彩娥や…

現代舞之父−「石井漠」、台日舞藝交流座談會

(詳細は後日) 今年のクリスマスは台湾の高雄に研究発表をするために滞在した。石井漠の弟子で台湾の現代舞踊の原点の舞踊家が李彩娥だ。石井漠は「半島の舞姫」と呼ばれた崔承喜を踏まえながら「李子(りこ)は'台湾の舞姫'になる」と戦前の若き日に述べた…

石井漠

Merry Christmas ! 日本の現代舞踊はアジアの現代舞踊のルーツになる部分もあります。台湾では今年のクリスマスに石井漠の再演が行われます。台湾の現代舞踊のルーツも石井漠です!最後は現代のCloud Gate Dance Theater of Taiwanの作品です。下の作品は非…

Ukiyo Moveable World

ロンドンから戻った後、1月後に台湾での成果発表があったので、Choreographic Installation Ukiyo Moveable Worldの詳細をトップページにUPできていませんでした。ここに掲載します。なおUkiyo Moveable Worldの作品の詳細のページは http://d.hatena.ne.jp/…

choreographic installation

11月末に英国に行ったのはchoreographic installation Ukiyo Moveable Worldという作品を上演するためでした。Ukiyo Moveable Worldの作品の詳細のページは http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20090501 です。 ロンドンのSadlers WellsのLilian Baylis …

DIAGHILEV AND THE GOLDEN AGE OF THE BALLETS ROUSSES 1909-1929

11月25日は忙しいスケジュールの合間にThe Victoria and Albert Museumで開催されているバレエリュスに関する展覧会「DIAGHILEV AND THE GOLDEN AGE OF THE BALLETS ROUSSES 1909-1929」をみることが出来ました。バレエ・リュス100周年の最後を飾る展覧会と…

アシュトン版シンデレラ

短期間ですが英国に滞在しました。コンテンポラリーとも接触をしたのですが、11月24日はロイヤル・オペラ・ハウスで英国ロイヤルバレエ団による「シンデレラ」(アシュトン版)をみました。タイトルロールはMarianela Nunez(http://www.marianelanunez.com/…

すっかり冬です

ご無沙汰しております。今年も早いもので街も劇場もクリスマスや年末年始の足音がきこえてくるようなシーズンになりつつあります。本格的に冬になってきました。近況を少しづつレポートしていければと思います。

90年代生まれ

新国立劇場のDance Platformは新時代のアーティストとして今日の20代中場のアーティストをプログラムしたが、同年代にあたる才能たちもいわゆる新人枠から脱して活動を開始しだしたように感じている。フレッシュに感じていた昨今だが、横浜ダンスコレクショ…

Ukiyo-e, floating garden

全然ダンス・パフォーマンスと関係ないのですが、「Ukiyo-e」というタイトルで、浮いている庭園を建築・デザイン関係のグループがつくったというニュースで驚いています。 http://www.contemporist.com/2010/10/28/ukiyo-e-by-florent-coirier-gregory-mario…

Liquid Book

カルチャル・スタディーズをはじめ、舞踊批評、演劇・映画・パフォーマンスの批評も関係する批評理論の側ではこんな動きもあります。 Liquidbooks: http://liquidbooks.pbworks.com/w/page/11135951/FrontPage 国内ローカルではTwitterがここ半年強関係者に…

David Blair

今日ではダンスは演劇のみならず、現代音楽や映像、ゲーム、電子メディアとの境界線が薄くなってきています。このBlogでも面白い作品を時折紹介したく思っています。 David Blairという映像作家がいます。日本でも関係者の間では知られていますが、電子メデ…

NNTT

新国立劇場ではDance Platformがはじまっています。今週末はBプログラムでバレエ系の才能たちを中心にしながら、ベテランと共に期待の新人の一人の山口華子がプログラムされています。特に楽しみなのは大岩淑子です。 次の映像は私が3次元ネットワークをつか…

Synchronized Object

ダンスとテクノロジーに関する研究をしている大学にオハイオ州立大学があるのですが、Synchronized ObjectというプロジェクトはWilliam Forsytheも参加するなど注目をされています。 Project Webpage: http://synchronousobjects.osu.edu/ 私のModerateして…

Bessies Award

今年のベッシー賞はマーサ・グラハム舞踊団プリンシパルの折原美樹さん(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20090528)が受賞されたようです。おめでとうございます。日本人のモダン・コンテンポラリーのダンサーによる快挙です。http://www.dancenyc.o…

Australia Ballet

オーストラリア・バレエ団が数年ぶりに来日しグレアム・マーフィー版「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」を上演しました。共に初日1stキャストで見ることができました。http://www.sydneyoperahouse.com/about/presenters/the_australian_ballet.aspx 「白鳥の…

Robert Lepage

Robert Lepageが今年ニューヨークで上演した「Das Rheingold」のトレーラーだ。 来月東京でも上演される作品もテクノロジーがふんだんに使われているが、こういう新しいテクノロジーを使っている作品を見ていると一世紀前のクレイグやアッピアではないが表現…

さらなるネットワーク化

若手ダンサーたちがiPhoneや3Dゲームでどんどんメディアを活用しているが、批評の側もこのスピードについていかないといけない。Twitterも私が昨年夏にNYCでこういう試みがあるよ(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20090727)と紹介した段階で、ほぼ誰…

Warsaw’s Dance Theater

ショパン生誕200年の企画の中でポーランドの現代舞踊を見ることができたので足を運んだのだがAleksandra Dziurosz(アレクサンドラ・デュロシュ)という振付家の作品を見た。これがなかなか面白い。まだ30代になっていないということでどうやってこのグル…

R.I.P. Jochen Schmidt

http://www.tanznetz.de/koegler.phtml?page=showthread&aid=69&tid=18494

Vertical Road Sadler’s Wells

Vertical Road Sadler’s Wells http://www.sadlerswells.com/standalonevideo.php?video=/assets/videos/589952542001,608651221001&show=3061&dp=1&show=3061

記録文化、批評文化の変化

2010年代になり時代はさらに変わってきているが、ダンスに関する記録文化や批評文化もどんどん変わっていく。舞踊批評家として活動をしだしてから数年後にPrix Ars ElectronicaのDigital Community部門で作業をすることになり、アナログなイメージのある職業…

Theater Basel

スイスにTheater Baselがありますが、ダンスではこんな仕事をしています。バレエファンにはあの中野綾子さんが踊っているカンパニーとしても知られています。Ayako Nakano: http://stepping-grounds.com/artists/dancers/ayako-nakanoOfficial Webpage: http…

書き手の傾向の変化

デジタル・テクノロジーは書き手の意識を大きく変えてきましたが、パフォーマンスをするタイプの書き手も3Dネットワークで活動をしています。 Alan Sondheimは詩人でパフォーマーで、オンラインでも活動をしてきたことで海外で知名度があるアーティストです…

DJ Spooky

10年代に突入してやっぱり時代が変わったなと思います。90年代の終わりはSF小説家のBruce Sterlingとかの発言をネットで受信すると、おぉ!って感じだったのですが、最近では学生がアーティストとソーシャル・ウェブとかでつながって、それこそTwitterでRetw…

Magnetic Man

Dubstep(http://en.wikipedia.org/wiki/Dubstep)のMagnetic Manの新作です。フジロックで今年もきていました。こういう映像は、私もオルガナイズをしたりした経験があるので、やっぱりUPになります♪ 世代的にはまだロックの延長みたいな感じでバンドをやり…

Mari Kimura

現代音楽で活躍をしている才能も多くいます。木村まり(Mari Kimura)もそんな一人です。名古屋で池田亮司のSPECTRAが実現しましたが、日本でも是非見てみたい才能です。 http://en.wikipedia.org/wiki/Mari_KimuraIRCAMの関係で10月にパフォーマンスをする…

10年代の舞踊環境

10年代の舞踊を取り巻く環境はどんどん変化してきています。Twitter(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20090727)より長めにSummerizeしてみましょう。 演劇では劇団四季などには東京圏を訪れるアジア系の観光客も立ち寄るといった現象も見られるよう…