2017-01-01から1年間の記事一覧

シティ・バレエ・サロンVol.6

東京シティ・バレエ団「シティ・バレエ・サロン Vol.6」 今回の本企画では女性振付家が活躍をみせていた。会場となった豊洲シビックセンターホールは演出によってはパネルを外すことで劇場の中からレインボーブリッジを遠望できる演出を楽しむことが出来る会…

選抜新人舞踊公演・初日

現代舞踊協会・選抜新人舞踊公演・初日 ソロは伊藤有美の「きらきら星変奏曲」(モーツァルト)の面白さを捉えユーモラスに演じた『戯れ』と白い花園と空間を象徴的な演出を通じて活かした小室眞由子『儚き香り』が白眉だ。ドラマと構成が映える片山葉子『偽…

Leeres Lachen Theater起動!

田中奈美「彼方-beyond」 病室に赤毛の女が寝ている。映像が流れ珍しい症例として目覚めない女であることが医者と"美少年"(月読彦)のやりとりから告げられる。眠れる美女の脳内イメージの世界が広がる。病室とダンスという近代の寓話とさせるテーマでもあ…

マクミラン没後25周年

小林紀子バレエシアター「マクミラン没後25周年記念公演」 注目をされたマクミラン「春の祭典」(日本初演)は黒い衣裳の踊り手たちが舞台いっぱいに広がる。シンプルで意外だが素晴らしいダンス表現であり、しっくりくる内容だ。マクミランの興味深い横顔と…

及川廣信「カフカのサーカス」

サーカスのスペクタクル性、現代社会を穿ってみる視点に注目が集まりリバイバルな昨今だ。作家カフカの世界には「サーカス」が登場する。及川廣信はそこに着目した新作を発表した。一座の進行役はカフカの生涯や作品に登場する場面を寓意(アレゴリー)のよ…

「Summer Mixed Program」

スターダンサーズ・バレエ団「Summer Mixed Program」 バランスのとれたプログラムによる優れたバレエ公演が行われた。ビントレーの「Flowers of Forest」ではスコットランドの歴史や自然が描かれた名作の日本初演。吉田都とフェデリコ・ボネッリも出演した…

”Border Transgression~Towards the future of Butoh”

正朔・長岡ゆり「越境」 慶應大学・三田キャンパスのイサム・ノグチによるノグチルームでの舞踏パフォーマンス企画。ノグチのインターナショナルなテイストとパフォーマーのフィーリングがフィットしコントラバスの響きの木霊する空間の中で行なわれた優れた…

NBAバレエ団「真夏の夜の夢」

NBAバレエ団「真夏の夜の夢」 米国バレエにフォーカスをした渋めのプログラム。チューダー『葉は色褪せて』では柳澤綾乃、関口祐美、竹田仁美が活躍をみせた。ウィードルン版『真夏の夜の夢』は坂本絵利奈・三船元雄が見事。ドラマティックな版だが舞台美術…

新感覚ダンス劇!「何をするにも最高の天気第二弾〜Never be d

新感覚ダンス劇!「何をするにも最高の天気第二弾〜Never be defeated〜負けず嫌いなオトナ達」出演:( SALAH、KITE(カイト)、池田美佳、FUKO、金田あゆ子・多和田秀弥ほか)で池田はコンテンポラリーの枠に収まることなく、新ジャンルを模索する。バレエ…

池田理沙子・奥村康祐

【Twitterより短評】新国立劇場バレエ団「眠れる森の美女」は演出・踊り、スケールを楽しめるイーリング版。池田理沙子はローズ・アダージョ、ベテラン奥村康祐との3幕PDDをチャーミングに決めた。注目の新星の一人だ。リラ・細田千晶、柴山紗帆・井澤駿との…

ニーナ・アナニアシヴィリ

ニーナ・アナニアシヴィリが旭日中綬章を受賞しました。秋に富山で牧阿佐美バレヱ団「「飛鳥−ASUKA−」を踊るなどこれからも楽しみです。

谷桃子バレエ団特別公演

【Twitterより短評】 谷桃子バレエ団特別公演は3回忌に行われた。谷・振の「ロマンティック組曲」は佐藤麻利香・斉藤拓等&「パ・ド・カトル」(日原永美子版)では佐々木和葉達が古典、「B-MOTION」(岩上純振)は今井智也・馳麻弥を軸に歌劇と師の横顔を描…

まるタブ21

【Twitterより短評】柴田奈々子は今注目のダンサーの一人だ。バスタブNY「Bon Bon」(振:ハイジ)では鮮やかな感覚とワイルドな動きが融合。クラブな空気も伴う喜劇である。熊谷崇のまることまるお「Show Time」「La la la random」は江上真子も活躍のポッ…

舞踊批評家協会賞

千代田放送会館・ラウンジでは舞踊批評家協会賞の贈呈式が行われました。 関係者が集い2016年度の舞踊界を語り合いました。 関連記事: http://www.chacott-jp.com/magazine/news/other-news/482016.html http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/26_0…

橘バレヱ学校・アーキタンツ

【Twitterより短評】橘バレヱ学校の学校公演では卒業生の見澤奏海がフレッシュな演技を米倉大陽と披露。子どものバレエ名作集は見応えがある。濱田雄冴らゲスト男性陣が好調。予定上2部まで観た。ジュリアナ東京跡地に建つアーキタンツへ。青木尚哉の構成さ…

欅坂46 佐藤詩織 『Ballet』

この世界で活躍をする才能も少なくないですが、コンテンポラリーダンスの深見章代はこの作品を振付けています。

ジュリアナ東京跡地

アーキタンツといえばジュリアナ東京跡地のテナントということを思いだしてしまいます(笑) (参照:http://tamatch.com/140908juliana.html/)当然、その時代を生では知りません。 私の頃にはYellowが閉まって、Maniacloveとか恵比寿MilkとかになっていてS…

ポーラースター

【Twitterより短評】龍未帆のポーラースターは年代が上のダンサーたちのグループ。良作を発表しているベテランが長年やりたかった企画だ。「満天」では振付・構成・演出でメンバーの踊りへの愛を見事に作品化してみせる。気功を経て龍の振付は優美で愛が伴っ…

島地保武・小㞍健太・東海林靖志

【Twitterより短評】 島地保武・小㞍健太・東海林靖志がパフォーマンス。赤瀬川、畠山直哉、内藤礼、伊藤存、青木陵子を背景に肉体が交差。劇場と一味違う一段と鮮烈な表現を展開。酒井はなが島地と舞う展開も! 展開が楽しみだ。 #椿会2017 #資生堂ギャラリー

横滑ナナ

【Twitterより短評】「舞踏ソロ」横滑ナナ。この踊り子はみえないもの・不可知なものを探し、時に余剰なものと絡む事があっても、ゆっくりとじりじり蝸牛の如く進んでいく。廃墟のようなインスタレーション(月読彦)の下、今宵もゆるりと東陽町で一踊り。歩…

東京新聞現代舞踊1部、リー・ウェン

【Twitterより短評】東京新聞現代舞踊1部。高間淳平「八日目の蝉」(1位)はシャープな動きが印象的。山之口理香子「記憶のカケラ」(2位)の心象風景の描写、杉原萌「Rubeus-赤い石-」(3位)の錬成された踊りも印象深い。大野木淳子の「果て」は変わりながら…

東京シティバレエ団LIVE2017

【Twitterより短評】 東京シティバレエ団LIVE2017「パキータ2幕」は中村理恵が見事。ダンサー達も熱演。シルヴェストリン「譜と風景」では佐合萌香と玉浦誠の動きや瞬間美が雅楽の響きと展開。ショルツ「Octet」は志賀育恵・黄凱の大人な味も加わるシンフォ…

第74回全国舞踊コンクールバレエ第二部

【Twitterより短評】第74回全国舞踊コンクールバレエ第二部。澤野葵「シルビアより女性バリエーション」(1位)の音楽性は見事だ。中島耀「眠れる森の美女第一幕よりオーロラ姫のヴァリエーション」(2位)も実力派。縄田花怜「パキータよりパキータのヴァリエ…

バランシンからフォーサイスへ

【Twitterより短評】 スターダンサーズ・バレエ団「バランシンからフォーサイスへ」は意欲溢れる。「セレナーデ」はフレッシュだ。金子紗也、久保田小百合らが活躍。「N.N.N.N.」では男性達が弾ける。「ウェスタン・シンフォニー」はチャーミングな林ゆりえ…

碓井菜央、西野名菜、鈴木百花

【Twitterより短評】 蛯原友里&矢野未希子がゲスト!でPETAL DOLLS(高原伸子、池田美佳、皆川まゆむ、碓井菜央、西野名菜、鈴木百花)がパフォの銀座東急プラザ1周年記念イベントへ。大きな花を手に舞い店内を盛り上げる後者3を観れた。前者3とエビ&矢野もあ…

Piece of Modern「Last Will」

【Twitterより短評】 Piece of Modern「Last Will」は力作だ!人が最後に振り絞る力を舞踊化。前沢亜衣子の振付に時空がくっきりと伴うようになった。乾直樹・鈴木明倫・津田ゆず香・宮内麻衣らが紡ぐ力強い動きと気の鼓動は圧巻。小林七奈・富士奈津子・小林…

「踊りに行くぜ!!」?vol.7

【Twitterより短評】「踊りに行くぜ!!」IIvol.7 黒田育世「THE RELIGION OF BIRDS」は物語調と鳥と得意技を重ねた。岩渕貞太「DISCO」は苦悩する個の姿を描いた。ストイックな山下残の「左京区民族舞踊」の謎っぷりとアオキ裕キ「日々荒野」の路上パフォと乙…

井上バレエ団・アネックスシアターVol.4

【Twitterより短評】 井上バレエ団・アネックスシアターは異界を主題としている。山崎広太「ふるはらひれふれれる」は神秘論的に言語とバレエと向かい合う。石井竜一「ケーナ」は南米、佐多達江「a fig leaf」は東欧をバレエに織り込んだ。日劇でも活躍した…

都フェス・現代舞踊公演

【Twitterより短評】 池田美佳・佐藤洋介は最も重要なダンサー達だ!二見一幸「RITE」は力でおすだけの過去から新境地へ。久住亜里沙は「ココロの遺伝子」を舞踊化。配列のような振付のテイストが新鮮だ。山本祐「ヴェートーヴェン交響曲第九番」は混沌と調和…

往来往来

#MOTサテライトは周囲の清澄白川の街とリンクした企画。元芸者の花代や吉増剛造はジャンル柄慣れ親しんでいるが飯山由貴ら新世代の感覚や松江泰治のドキュメントが鮮烈。全体を楽しんだ後に、見慣れた街並みに再び輝きがある良企画。都市計画や環境などの問…