グローバル化と失われた20年

 グローバル化がでてきたが、日本経済が”失われた20年”になったのは、グローバル化に対応しきれず内側に閉じ、それでもなんとなく豊かな社会の中で無自覚でいたからだという説がある。90年代以後のバレエブームやコンテンポラリーダンスの台頭の1つの背景といえるように感じる。バブル崩壊、不況といわれながらも、なんとなく豊かでいれた時代、そういった時代が少しづつ過ぎようとしてきている。
 ”時代も変わってきたし、ダンスにおける現代表現も若者の感覚もまた変わってきた”、そして”コンテンポラリーダンスも1つの伝統のようになってきた”、そんなことが東京で作業をしていても海外で作業をしていても行きかかっている年の瀬である。