2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ネリマ

主催 現代舞踊こぶしの会 ザ・ネリマ現代舞踊展 vol.22 (練馬文化センターつつじホール 小ホール)

都民芸術フェスティバル参加 現代舞踊公演

矢作聡子の作品が映像と身体が見事に融合をして確かな作品になっていたのが強く印象的な一日だった。ポストモダンに惑溺することなく、こういう作品を創れるのはいいことだと思う。 今年の横浜ソロデュオ<Competition>+で後ろの席に座っていた外国人プロデ…

「焼け跡のカーテンコール」

(執筆中 2008-04-19)焼け跡のカーテンコール 戦後名古屋の洋舞家たち 著者 伊豫田靜弘/編者 松本吉正/監修 藤井知昭、 発行 特定非営利活動法人世界劇場会議名古屋、2007年目次 序 章 日本洋舞界の先人と名古屋 受け継がれた歴史と人脈 第一章 南條 宏、…

ネオ・クラシック、コンテンポラリーそしてモダン

今年のNBA全国バレエコンクールのコンテンポラリー部門の結果(http://www.kk-video.co.jp/concours/nba2008/contemporary.html)を見ている。今年はモダンのコンクールで活躍している作家たちが結構入っている。1位の新保恵や小林明日香は金井桃江の下で学…

今月のダンサー:08年2月 米沢麻佑子さん

米沢麻佑子という若手作家がいる。コンクールで活躍をしてきた作家としてすでに定評のあるアーティストだが、昨年秋にニューヨークでの在外研修後に発表した作品をみてかつての作風を抜けきったフレッシュなトーンに驚かされた。作家は現代舞踊のコンクール…

新国立劇場バレエ研修所 第4期生発表会

新国立劇場バレエ研修所の発表会は今年で4期生になった。私は批評活動をはじめる前後に第1回をみているのだが、残念ながらその時のメモは現在起動できないハードディスクの中に埋もれてしまっているので出すことはできない。改めてあれから時間がさらに経っ…

花柳寿南海、エフゲーニャ・オブラスツォーワ

昼は春一番のような陽気で夜は真冬のような寒さの一日だった。昼間は東京新聞主催の女流名家舞踊大会を見る。邦舞は今日の日本社会では情報化とグローバリゼーションの最中にある日常生活の中でノスタルジーと共に語られることが多いかもしれないが、この国…

エハラ版枕草子

2008年江原朋子ダンス公演 エハラ版枕草子 江原朋子の新作は「枕草子」や「源氏物語」といった平安時代の日本女流文学をダンスで描こうという作品だ。若い日には厚木凡人の下で活躍した肉体派のこの作家も”老い”と向かい合っている。ムーブメントや身体表現…

2008都民芸術フェスティバル参加公演

日本バレエ協会の都民芸術フェスティバルはその時代のスターをキャストにすることが1つの見所だ。*1 山野博大は「日本バレエ協会の『くるみ割り人形』」,「くるみ割り人形」公演プログラム,日本バレエ協会,2008において昨年この演目を上演した日本の主要な…

プレルジョカージュ、平山素子、野坂公夫

ダンスもそしてダンスを取り巻く世界や環境も大きく変化をしてきている2000年代後半である。規制の枠組みやコンペティションが飽和状態になってきていることを指摘する関係者は少なくないが、私も自分の領域から次世代のダンスとダンス環境を考え論じだして…

喜撰、船宿こふね、他

この所、明治維新の頃について論じることがあったので「戯舞補天寿」ということを考えていた。現在の東京はグローバリゼーションの真っ只中にあるような状態だが、それでも近代以前の江戸からの脈々とした流れが存在する。明治維新によって日本社会も大きく…

両国にて

今日は両国に取材に向かう。菊地尚子の705 Moving Co.は新国立劇場のトリプルビルなどと時期的に重なるのもあるのか、ゲスト出演などが殆どない状態で、オリジナルメンバーに近いラインアップだった。池川恭平はクールな容姿で魅せていたし、女性陣のほうは…

休日の赤レンガ倉庫

開演前のパフォーマンスからみる。赤レンガ倉庫倉庫前の赤レンガ広場と室内と2箇所でパフォーマンスが行われた。赤レンガ広場では空間や一般観光客を活かしたパフォーマンスが繰り広げられた。KAPPA-TEはグループ部門の作品を明るくカーニバル風にアレンジし…

横井茂

現在、80代の作家たちの時代には一頃まで横井茂、高橋彪という2大巨頭の時代があった。そんな横井の公演が行われ往年の活動を彷彿とさせる見事な舞台を展開した。横井の東京バレエグループは戦後の若者たちの創作バレエの第一世代にあたる。最初に戦後の若者…

グループ部門2日目

横浜ダンスコレクションR 受賞者公演 横浜ソロ×デュオ<Comptition>+ グループ部門媒体にてレビュー〔出場振付家〕 ・川崎向 ・山田歩 ・Park Young Jun ・白井麻子(横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール)

グループ部門初日

横浜ダンスコレクションR 受賞者公演 横浜ソロ×デュオ<Comptition>+ グループ部門媒体にてレビュー〔出場振付家〕 ・三東瑠璃 ・Park Hong Ki ・児玉孝文 (横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール)

コンサート、受賞者公演

午前中に生演奏でクラシックを聞く。一昔前までは舞踊批評家、舞踊ジャーナリストは音楽文化や楽壇の動向にも詳しかった。午後は移動と作業、夕方から横浜で取材に入る。 第12回 モーニングコンサート 東京芸大に在学中の未来に羽ばたく可能性の高い若手作家…

ウサギたちが・・・

月のウサギ( The Rabbits of the Moon )構成・演出:ほんじょう あつこ 振付・出演:ほんじょう あつこ & Beni 個人的な事情から女性のメタファーとしての”月”について考えることになった作家による作品。月のうさぎに扮したほんじょうとBeniによるジャズダン…

次世代身体表現への射程

今回のDance Selectionは、いわゆるコンテンポラリーダンス系譜の作家たちもびしっとした作品を出していたし(このところ見ていなかったのもあるのだが特に東雲舞踏の堅田知里)、モダンから出てきた長年の経験のある作家たちもモダン=コンテンポラリーの身…

DEEPな奇婦人たち

世間は来日アーティストのラッシュなのだが仕事で立て込んでいてあまり外来をチェックできていない日々が続いている。変わりにといってなんだがオールジャパンバレエユニオンのコンクールの決戦に顔を出した。 DaftpunkとかもリミックスしているPerfumeの3人…