ムヴィミエント デェ ネグロ

 ジャズダンスというと近年メディアで展開しているCMやPVというイメージからレビューやミュージカルまで、とても幅の広くまた様々な作家にも影響を与えているジャンルである。エムザブロウ率いるTOKYOZAといえばルイジのようなアメリカのジャズダンスというイメージがあるが、今回のコンセプトはジャズにもつながるアフリカの黒人の動き、ダンス、そして生活だ。それ以外にもタンゴやフラメンコから着想を得た作品も上演され、映画やミュージカル、そしてレビューの1シーンのような作品たちが上演された。今日は試演会ということで、若手メンバーたちが中心でソロ・群舞それぞれの作品を披露していた。
 エムザブロウというと創作でモダンや邦舞の作家と踊るイメージも近年あるが、例年になくその表現やこれまでの取り組みの幅の広さを感じさせた試演会だった。

TOKYOZA Dance Department 第31回試演会
ムヴィミエント デェ ネグロ ―黒に舞う―

練馬文化センター小ホール)