2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

橋浦勇

その昔、小牧バレエ団でパ・ド・トロワなどを踊っていたこともある橋浦勇の舞踊生活55周年を祝う公演が行われた。第8回グループアラベスクバレエ公演 橋浦勇の強烈な個性とユーモアが舞台いっぱいに繰り広げられた。 冒頭の「Ma Vie」は現代作家の沼口賢一…

風待月の宴

砂川敬介「風待月の宴」江口・宮舞踊団で舞踊家として活動し、江口の代表作や若手たちの定期公演に出演をしていた砂川敬介の喜寿のお祝いを兼ねた催しものが行われた。といっても、世間一般で砂川というと後の芸能界での活動が有名である。この日も踊りの話…

池田弥三郎25周年

池田弥三郎没後25周年記念の催し物が行われたこともあり三田に行く。私の世代にとっては折口信夫先生はおろか池田先生も話の中の人である。銀座の有名な天麩羅屋の息子に生まれ、子どもの頃から銀座で過ごしてきた人で、趣味人であり折口門下の代表的な論…

時男

Shigeki Yamada Dance Solo Vol.2 「時男〜イマココニイルコト〜」媒体にてレビュ−(Plan B マチネ)

Creative Performance V

谷桃子バレエ団 創作小ホール公演 CREATIVE PERFORMANCE Ⅴ クリエイティブ・パフォーマンス5 芸術監督 : 谷桃子バレエ団谷桃子バレエ団は若手作家に創作のチャンスを与えていることで有名なバレエ団だ。 今回はバレエという形式に深くとらわれない創作的な…

ラプソディ・イン・ブルー

服部有吉×金聖響「ラプソディ・イン・ブルー」 [演出][出演][振付]服部有吉 [指揮・音楽監督]金聖響 [演奏]東京フィルハーモニー交響楽団 [出演]ラスタ・トーマス/辻本知彦/大貫真幹/横関雄一郎/上野隆博 [ピアノ]松永貴志。媒体にてレビュー (オーチャード…

ノマド’s

池宮信夫という人がかつていた。20世紀舞踊の会のメンバーで、山野博大、浦和眞、池宮信夫、市川雅がその代表的なメンバーだった。市川のみが批評集が後に編集出版されているが、彼らの50年代、60年代の原稿は戦後の若者たちを代表するものの1つだった。最…

地唄舞「八島」、「蛙」、「雪」

現代の地唄舞の踊り手の中でも人気がある踊り手の一人、葛タカ女の公演が行われた。皇居の近くは六月の東京らしく蒸し暑く、車の窓から心地の良い風が入ってくる。 ある批評家がいうには、井上八千代、武原はん、吾妻徳穂らが10年前にほぼ同じ時期に他界した…

アルス・エレクトロニカ2007

デジタル・コミニュティーズ部門の国際アドバイザー委員会のメンバーをhttp://www.aec.at/en/prix/jury/dc_advisory_board.asp 務めさせていただいているアルス・エレクトロニカの今年の結果が出たようだ。例年、ネットに結果が出るのだが、今年もそろそろだ…

舞踊芸術賞・中川鋭之助賞

東京新聞制定 平成19年度舞踊芸術賞 同中川鋭之助賞 第六十四回全国舞踊コンクール特別賞表彰式 6月の東京では今年も本コンクールは表彰式が晴れやかに行われた。 舞踊芸術賞は尾上菊之丞(邦舞)と法村牧緒(洋舞)、中川鋭之助賞は島添亮子だ。 尾上は学生…

今月のダンサー:07年6月  前澤亜衣子さん・乾直樹さん

話は昨年(2006年度)の東京新聞主催全国舞踊コンクール現代舞踊第一部決戦にさかのぼる。うらわまこと先生の評 http://www.tokyo-np.co.jp/event/buyou/kekka/63con/sohyo1.html はこの時の予選・決戦の流れを実にうまく押さえているのだが、確かにこの時に…

10年先を見据えて

梅雨も近い蒸し暑い東京だ。でも海洋性気候と南国が好きな私は湿った空気が苦手でしかたがない。だから湘南・鎌倉エリアにいくと、ドライな海沿いの空気で実に元気になるのだ。暑い日差しの下で海に朝からウィンドサーフィンにすぐに出れちゃうようなトロピ…