舞踊芸術賞・中川鋭之助賞

東京新聞制定 平成19年度舞踊芸術賞 同中川鋭之助賞
第六十四回全国舞踊コンクール特別賞表彰式

 6月の東京では今年も本コンクールは表彰式が晴れやかに行われた。
 舞踊芸術賞は尾上菊之丞(邦舞)と法村牧緒(洋舞)、中川鋭之助賞は島添亮子だ。
尾上は学生時代の時に家元を継ぐことになり、若手として必死にスタートすることになる。法村は日本人では最初にロシアに留学したバレエダンサーだ。*1島添は人気がある踊り手の一人であり若い世代にとっても親しみやすい存在といえよう。小林紀子バレエシアターで活躍している。それぞれがスピーチでこれまでの活動の日々や自分のモットーなどについて話をした。
 現代舞踊第一部一位は上原かつひろ(かみはらかつひろ)だ。男性舞踊手として期待をされる一方で、池田美佳、鈴木麻依子、北島栄らと共に興味深い創作作品を発表している。これからが楽しみだ。夏は高瀬譜希子らと共演するなど目が離せない。創作は若野信子は洞察力がある作家でありこれからが楽しみな存在だ。さらに先日のキミホ・ハルバートの公演を見ていたオーディエンスにとっては西田佑子、大貫真幹が入賞したのも嬉しいニュースのはずだ。この日は西田のみが出席をしていた。

如水会館 オリオンルーム)

 東京新聞の源流は国民新聞と都新聞である。その時代からそれぞれの誌面で邦舞や出始めたばかりの洋舞について論じてきた。舞踊界の様々な面々が集まった一日だった。

*1:法村より先にレニングラードに留学した日本人は振付家の高橋彪だ。母親の友井が高橋に先に行くのねといったと高橋は回想する。2009年9月21日に加筆