現代舞踊の歩き方(1)

この頃、「現代舞踊の歩き方」という企画を考えていた。ネット上にあるコンテンツの中で現代舞踊に関する、懐かしの、あるいはレアな、ないしは見所のあるコンテンツを不定期に紹介していこう。

第一回目は今丁度連続公演を行っているということから黒沢美香さん関係だ。
2000年のヨコハマコンペティションより
http://www.kk-video.co.jp/concours/yokohama/index.html
黒沢美香 「非常に幸福な距離は 太陽の方向へ疾駆する」
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小林美沙緒 「薔薇ノ花瓣ニ放火シテ」 (振付:黒沢美香)
http://www.kk-video.co.jp/concours/yokohama/senior.html

小林はダンス・コロキウム http://www.dance-colloquium.com/past-stage/ でピエール・ダルドの作品に出ていた踊り手。小林のこの作品は私は実演で別のコンクールで見たことがある。黒沢輝夫=黒沢美香の踊り方を良く見せている曲。小林はコンクールを総なめにしている知る人ぞ知る踊り手なのだから今一歩世間に認知をされてほしい作家だ。

たまたま昔の舞踊資料を閲覧して知ったのだが、この頃、黒沢は「謹んで石井漠に火をつけて」といったことをフライヤーに書いていた。ある意味では石井系の現代舞踊を脱構築しようという意志を感じるフレーズだ。批評家の側も坪内逍遥に火をつけてといったところだろうか。

やや余談になるが90年代のヨコハマコンペティションでフラメンコの佐藤浩希さんが入賞していたことをこの間知った。