Merry Chirstmas !

毎年、クリスマスに見る「くるみ割り人形」はどのバレエ団にするか考えるのだが、今年のクリスマスイブは志賀育恵さん http://www.ikue-garden.net/ がクララを踊る東京シティ・バレエ団 http://www1.odn.ne.jp/tokyocity/ の「くるみ割り人形」を見に行った。
志賀さんはバレエの批評家の間で評価の高い踊り手の1人だ。22日には志賀さんが金平糖の精をやる会もあり、ある批評家は22日と今日と両方カヴァーしていた。



東京シティバレエ団「くるみ割り人形

今年の東京シティ・バレエ団の「くるみ割り人形」は演出に細かく気を使った実にかわいらしい舞台だった。前日に児童舞踊の公演を見ていたためか児童文化としても楽しむ事が出来た。
24日はクララが志賀育恵、くるみ割り人形は穴吹淳である。志賀は特に第一幕五場の雪の国で穴吹のパートナーとして丁寧で味わい深い演技を見せた。志賀は清楚なイメージを感じる踊り手だが、踊りに現れる感情が味わい深いタイプの踊り手だ。第二幕のお菓子の国ではこのバレエ団らしい演出に気を配った明るい踊りが披露される。スペイン、アラビア、中国、そしてトレパックとお決まりの踊りだが他のバレエ団と一味違う演出で日本人の得意とする演技や表情を上手に織り込んだ構成である。志賀はベテランだが、対する若い踊り手の中で目立ったのが金平糖の女王を踊った上山千奈だ。上山は恵まれた容姿とスタイルを持った踊り手だがフレッシュに溌剌と踊る姿が心地よい。動きの中からこの踊り手ならではの薫りが出てくるとなお磨きこまれるようになると思う。これからに期待したい。

(ティアラ江東 大ホール)