舞踊三田会、銀座エルメスギャラリー

非公式の三田会なのですが、舞踊三田会という三田会があります。石田種生先生の喜寿と、うらわまこと先生と山野博大先生の長年の批評活動をお祝いしました。山野先生は批評活動50周年ですし、うらわ先生はダンサーとしての時期や間のブランクがありますが、舞踊に関わる活動は諸先生方と同じぐらい長いです。当日、私は事務局を勤めさせていただきました。

西野達「天上のシェリー」

銀座エルメスビルの上に設営された特設の建築物の上をのぼっていく。高層ビルの合間に小さな白い小屋が現れる。無骨な鉄筋の中にあるのは少女の部屋だ。部屋いっぱいに巨大な回転木馬が置かれている。窓の外のランドスケープと騒音と共に木馬がたたずんでいる。作品のコンセプトが今一歩見えにくいのが難点。ありがちな現代の少女の風景という風にも解釈をすることが出来る作品であり、彫刻というジャンルに作家が提起する思考がさらに問われる内容であるといえる。

(銀座エルメスギャラリー)