「 百段階段 」 と 「 黒沢 明 展 」

「 百段階段 」 と 「 黒沢 明 展 」


映画のみではなく絵画でも若き才能を評価されていた黒沢の絵コンテをみた。会場は宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の舞台になった目黒雅叙園の100段階段だ。
絵コンテなのだけども力いっぱい描かれているのが印象的。そんなに絵画としての完成度はない。淡々と色を塗り重ねたような印象だ。これが黒沢映画の人の動きのベースにある。絵画の構図がオリジナルで印象的だった。会場の昭和のレトロ、モダンともいうべき空間は見る側を感傷的な気持ちにするが、映画とマッチしていたかはまた別問題である。

目黒雅叙園


2006年全国舞踊コンクール上位入賞者による第23回アンコール公演

本年度の本公演は例年に比べて、まとまった内容だった。次第に新しい世代のトーンが出てきたようだ。バレエではバレエ第一部2位山田歌子による「ジゼル第一幕よりバリエーション」は優雅な演技が秀でていた。現代舞踊はコンテンポラリーともいいえる作風が目立った。一位の横田佳奈子も同点二位の前沢亜衣子、乾直樹も共に優れた若手作家たちである。創作部門は戦後の現代舞踊の様式が濃いがクリエーションとしっかり向かい合った作品が多かった。1位の土屋仁美の作品はムーブメントにも舞台美術にも趣向を凝らした作品である邦舞部門は日常生活の1シーンを描写ような演目が多く入賞をしていたことが印象的だった。
めぐろパーシモンホール 大ホール)

本戦の内容が別媒体にてレビューとして掲載される可能性があるため、概略的なものをここに掲載する。