3Dプリンターで衣装

 3Dプリンターで衣装をつくるということが行われ、ファッションショーなどで使われだしているようです。ビジュアル的にも試みとしても面白いと思います。この試みは舞台衣装や舞台美術にも可能性と影響を与えるといってもよいかもしれません。

関連記事:
http://i.materialise.com/blog/entry/mind-blowing-3d-printed-fashion

 3Dは舞踊研究、製作現場にも入ってきていて、2006年ぐらいから私もスタンダードに使っています。( http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20100926 )舞踊メディアにも登場しています。( http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20100423
 震災後は時代が変わりました。コンテンポラリーダンス以後を模索する時代といってもよいかもしれません。逆を言えば、コンテンポラリーダンスで一番いけていたのは90年代で昔のこと、震災前の不況だといわれながらも華やかだった時代、2000年代にメジャーになったアーティストたちは遅れてきた若者たちで、現代の若者たちは既存の枠に表現を着地させることを目指さないことが重要になります。そこにFukushima Diasporaといわれることがありますが、一部の若者たちが東日本を退避し、海外や西日本で活動をしようとしているPost-Nuclearで'After Fukushima'といわれる現代が重なってきます。先日のHumanities after Fukushima Conferenceの情報も上がってきています。
2011 LAPCSF 'Humanities After Fukushima' symposium at Birkbeck, University of London
http://www.youtube.com/watch?v=7Ux34QXSoQs&feature=player_embedded
特に健康や女性というキーワードと関係が密接なダンス・パフォーマンスにおいては首都圏に残留をして活動をしていても、退避して海外や西日本に逃れていても日本というクラスターのみならずこの問題を考えることは必要になっています。
そんな時代を背景としていますが、テクノロジーの流れと共に新時代がはじまっています。