荒川修作・死去
日本を代表する美術家の1人だった荒川修作さんが他界をされたようです。私はその昔、NTT ICCでネオダダで一緒だった磯崎新と荒川が対談をしている頃に接したことがあります。(なかなか過激だったこの対談は紙面に上がったときはすっかり編集されてしまっていました。)
磯崎が設計をした第一号の建築物、ホワイトハウスはネオダダの拠点の一つでしたが、そこに踊りに行っていたのが若き日の土方巽や若松美黄です。
荒川が設計をした空間でパフォーマンスをしたアーティストも少なくなかった思います。身体論、その他でダンスとも接点が少なからずともあった現代美術家であったといえるでしょう。
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荒川は若い頃に瀧口修造らに見出されたエピソードで知られていますが、優れたアート作品を多く残しています。”身体”というテーマとも関わりが深い「意味のメカニズム」という著作があります。このアートブックは日本で若手売れっ子アーティストだった荒川が「この国には概念がない」ということでニューヨークに活動の場を移し、長年の苦戦の末にまとめた著作でした。ニューヨーク時代には憧れのその時代をリードした若手美術評論家だった詩人・美術評論家の岡田隆彦とも再開しています。優れたアートフィルムも残しています。故人の冥福を祈ります。
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