日本バレエ協会神奈川ブロック

日本バレエ協会神奈川ブロック第26回自主公演 「白鳥の湖 全幕」
 「白鳥の湖」は冬を彩るバレエの一つだ。ポピュラーな演目であるがゆえにどの版を上演したのかということにも注目が集まる。
 日本バレエ協会神奈川ブロックはアレクサンドル・ゴルスキー版「白鳥の湖」(演出・振付 夏山周久)を上演した。オデット・オディールを踊ったのは昨年は横井茂バレエリサイタルで踊った大滝よう、対する王子は関西で活躍中だが首都圏でも人気が出てきている青木崇(大阪バレエアカデミー)である。大滝は表現力豊かなバレリーナだ。特に三幕のオディール、四幕のオデットで円熟した境地をそれぞれ見せ、それぞれテクニックに基づいた豊かな表情と卓越した演技で描ききった。ベテランならではの充実した表現を評価したい。対する青木は勢いのあるダンスと溌剌とした表情で注目をされだした新人である。昨年は日本バレエ協会の「くるみ割り人形」で金平糖の精の西田佑子を相手に王子を踊るなど次第に首都圏でも認知をされだしてている。ベテラン大滝とともにフレッシュな演技をみせていた。経験を重ねていくことが課題だが、大成をしていくこれからの足取りが楽しみだ。
 神奈川は日本のバレエの発祥の地でもある。優れたダンサーを輩出してきた地域だが、ポピュラーなこの作品を通じて幅の広い豊かな面々によるステージを楽しむことができた。
神奈川県民ホール 大ホール)
主催 (社)日本バレエ協会神奈川ブロック
共催 神奈川県民ホール



■寒いこのごろですが・・
リンクはボリショイバレエで活躍する岩田守弘さんのBlog。ロシアから情報発信!もうこんな時代なんですね。
http://ibashika.exblog.jp/
北海道にダンス・バレエの取材に行ったりするとロシア語の看板とかあって首都圏よりロシアが身近に感じられます。