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▼大阪を歩きまわる・・

 大阪は独特な都市である。本当に豊かな文化があり行く度に勉強になる。待ち行く人々も丁寧で独特の世知辛さを感じさせもする。梅田で阪急ビルを眺めたときにふと小林一三のことが脳裏をよぎった。阪急は”阪急文化”といわれる”沿線文化”をターミナルデパート、高級住宅地、文化施設、レジャー施設などを通じて形成した。戦前・戦後とパフォーミングアーツ諸ジャンルのみならず映画産業など今でいう”コンテンツ産業”を大きく支えてきた。(広義にメディア・コンテンツ産業と地域開発といった側面もあるだろう。)逸翁美術館http://www.itsuo-museum.com/)という美術館が存在するらしいがネットで見る限り休館中との事。
 いろいろごたごたしていたのだが、新幹線で新大阪から東京へと向かうころにはすっかり周囲は暗くなっていた。新幹線の車中では米国人学生ご一行と一緒になる。周囲を英悟がとびかっており私以外に日本人がほぼいない状態であった。


街並みに 逸翁をみた 秋の午後 (遊彦)