アーツ・アンド・アドミニストレーション

植木浩さんというと私にとっては現代舞踊協会の会長になる以前からそもそも文化経済の人ということで知っていた。資生堂福原義春さんや文化経済学の池上恂さんたちと一緒に活動をしている研究者で、蘆原英了と同様にシャンソンをこよなく愛し、シャンソンについてとても洒落た語り口の本も出している文化経済学者と認識していた。

Hatenaでいろいろ書籍が出てきたので紹介をしておこう。

文化経済学 (有斐閣ブックス)

文化経済学 (有斐閣ブックス)

次の本は私もまだ読んでいない。

文化と社会―現代フランスの文化政策と文化経済

文化と社会―現代フランスの文化政策と文化経済

アーティストとして活動をしながら「アーツ・アンド・アドミニストレーション」ということで、文化経済・文化政策的な見地からシーンを新しく拓いていくことが大切だとおっしゃっていた記憶がある。若手ダンサー・振付家たちも是非一読してみて欲しい。

ちなみに舞台芸術は日本に文化経済というジャンルが出てくる上でこんなきっかけとも関連がある。

舞台芸術 芸術と経済のジレンマ

舞台芸術 芸術と経済のジレンマ

この本はニューヨークのダンス・演劇・パフォーマンスといったシーンの状況について経済学的な見地から分析したもので、このジャンルの古典的な存在ともも位置づけられることがある。バブルの余波があったとはいえ、90年代のまだ文化経済という言葉が今ほどあまり知られていなかった頃に訳出、紹介されたため当時としては注目をされたらしい。
制作を目指していたり、アート・マネージメントを志している人たちにも是非一読して欲しい内容である。