第10回NBA全国バレエコンクール 予選

初仕事ではないが、メルパルクホールの近くを通過することになり、NBA全国バレエコンクールの予選に立ち寄る。
現代舞踊のコンクールを見ることが多い私だが、バレエのコンクールを久々に生で見る。
コンクールは見に行くと実に面白い。決戦のみ見ても良いのだが、時間がとれれば予選から見ると良い。
私は研究をしていても、実際の素材と一緒になって仕事をしているときが心地よい。資料室に入って、低温度の冷却の中で、古書から出てくるほこりで咳き込みながら資料を閲覧するときも、この一緒になるような感覚がある。ようするに監督のように椅子に座ってあれこれ指示を出すタイプというより、現場志向で文化人類学者にありがちなのだが、フィールドの中で対象と一体化しながら動いているのが楽しいのである。

私は同業者の中でも一日に本数を見ることは全く苦にならないタイプなので、一日に何回、「海賊」を見ようと、「オーロラ姫」を見ようとますます見たくなるたちなのである。
私は実演で見たいタイプで、東京新聞や埼玉の現代舞踊のコンクールでも予選からみてもますます見たくなるのだ。
キトリ、サタネラ、エスメラルダ、リラの精など私の好きな課題曲を何度も何度も実演で見ることができ実に楽しかった。
高校生部門の途中から入って、所用のために途中で退出した。シニアの予選は23:00ぐらいまであるようだ。従って、次第に高校生からシニアへとダンサーの年齢が上がっていき、どんどん楽しくなってくる途中で出ないといけないことが残念だった。埼玉のモダンダンス部門シニア決戦だと、午前中は若いこれからのダンサーが出ている。午後の1時2時ぐらいにさしかかると、一気に20代後半のダンサーたちが並んで実に面白くなってくる。それに近いものを感じた。また機会があったら、今度は夜の23時ごろのシニアの予選が終わる頃まで見てみたいものだ。

第10回NBA全国バレエコンクール 予選

高校生部門を午後15:00ぐらいから19:00ぐらいまで見て帰ったので実質的に批評が不可能な状態。

メルパルクホールTokyo)