キティジェットに乗って帰国

yukihikoyoshida2006-12-13

台北の北にあるリゾート、淡水 http://www.taipeinavi.com/play/play.php?id=60で出張最後の日の朝を迎える。ガラス越しに海を見ながら朝食をとる。花蓮 http://4travel.jp/overseas/area/asia/taiwan/hualien/postcard/  を案内してもらっていたときに運転をしてくれた研究者がいうには台湾はその昔「蝶の島」といわれていたらしい。数年前に四方幸子らが台湾で「海賊の王国」という<海賊版>をテーマにした展覧会をやっていたが、蝶の島というのはなかなか面白い。昨日の日中は日本の七月並にあたたかかく蝶が飛んでいた。
ビジネスランチをかねて、対岸の八里地区にある台湾のアポリジニの博物館、十三行博物館 http://www.sshm.tpc.gov.tw/ に案内される。台湾で初めて鉄をつかった先住民族の遺跡をテーマにした博物館だ。ディスプレイの仕方が工夫されており台湾の博物館研究についても考えさせられた。彼らは故宮博物館も持っており膨大なコレクションをテーマにしているためである。
今回の出張ではやけ先住民族に縁がある。花蓮に滞在したときに泊めてくれた社会学者にも、台北に向けて出発する前のわずかな時間に、その人がフィールドワークをしている先住民族の映像を見せてもらった。文化人類学社会学でいうTraveling Theoryのような感じで、観光化される先住民族というべき問題と台湾人は向かい合っているようだ。日本でもアイヌ琉球先住民族の文化や舞踊は論じられることがあるが、それに近い部分がある。なんでも先住民族の研究者たちが学会のようなAllianceをつくっているという話をきく。

海沿いの道を飛ばして空港に移動し、エバー航空の飛行機に乗る。
エバー航空はサンリオと提携しており、キティジェットというエアバスを飛ばしている。機内全部キティちゃんだ!
http://www.evaair.com/html/b2c/japanese/eva/News/2005/HelloKittyJet.htm
これはかなり面白くもありくどくもある。食事も機内の映像も全部キティなのだ。淡水のナイトマーケットを散歩したときにキティちゃんのお店があった。日本人はなんともないのだが、西欧人は面白いようで見入っていた。やはり自分は東洋人だと思った瞬間だった。そんなことを思い出した。夜に東京に着きその足で帰宅する。