ソーシャルウェブの浸透

 ソーシャル・ウェブの浸透により、振付家・ダンサーの活動も大きく変わってきました。
海外で活動をするアジアの振付家はオンラインを通じて、振付コンペに応募するような時代になってきています。
Global Dance Contest(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20100312 他)
http://www.globaldancecontest.com/ 
Copenhagen International Choreography Competition
http://www.4cicc.dk/4cicc.dk/CICC.html

(なども現代作家から名前が上がります。)
そういった中で作品を通すというのが1つのスタイルになってきています。(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20110109
 ローカルマーケットのガバナンスに依存するよりは能力のアーティストが集ってグローバルなコンペに応募するというスタイルがでてきています。コンテンポラリーダンスのマーケットにあきたらず、ローカルな束縛からも離れて、応募する才能も少なくないようです。
 コンペティションやシアターフェスを取り巻く環境もオンラインでディスカッションできる状態になり、そこに行かないと議論ができないという状況から次第に変わって地球上どこにいてもフラットにアクセスできるようになってきています。これから3Dがソーシャル・ウェブにさらに浸透し、さらなる新しい時代がもうきています。(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20090621 ; http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20090501)私自身もこういった状況に対して活動をし舞踊批評家の側から実践的に形式化してきました。(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20110803
 311以後と重なるように首都圏を離れて活動をしている若い才能たちも、日本というクラスターに捉われず、オンラインでグローバルに活動をするようになってきています。こういった経済は現実の市場にも影響を与えてきており様々に舞踊界に変動をあたえています。日本国内の俗称タテ社会、俗称ヨコ社会は、まず最初に「閉じる」、「秘すれば花」的な土壌がどちらにおいてもあるので、若干遅れ目になってきています。俗称ヨコ社会のコンテンポラリーダンスにおいても「閉じる」カルチャーは強いので、コンテンポラリーから離れて距離をとり、さらに新しい時代の次世代のダンス・パフォーマンス・身体表現を求めて海外へ行く才能も増えてきています。
 311以後、健康を考えることから首都圏を離れて関西や沖縄で活動をしたり海外ベースになった若者たちの間にそういった傾向は強くなりそうです。日本のダンスはますますトランスカルチャーになってきたということもできるでしょう。