冴子

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 冴子の単独公演が行われた。このグループは第一回の独立公演から見ているわけだが、私もその頃は書き始めたばかりで、いろいろ懐かしいレパートリーが多い。その頃、アーティストもNYCから戻ってきたばかりで、振付奨励賞をとったばかりではなかったと思う。(これは私も見ていて某ベテラン舞踊批評家と一緒に絶賛した記憶がある。)デビュー公演では池田素子が出演しており、北島栄&鈴木麻依子が抜群のコンビネーションで踊っていた。その後、die Pratze「ダンスが見たい!」シリーズでのリサイタルを経て、今回に至る。出演しているダンサーもまた一段と変ってきた。同じアジアでの経験を経た内田香の作品「Evocation」で渕沢寛子と共に踊って見せたのも記憶に新しい。
 今回はゲストに浅野つかさ、そして菊地尚子を迎えての豪華なラインアップの公演となった。菊地尚子と冴子は同じ2000年代前半のNYCにいたと思うのだが、それぞれに通じる部分と異なる部分がある。いろいろな思い出や様々な事をイメージしながら見た。
 2000年代初頭と確実に時代は変ってきている。その時代に台頭したアーティスト達より、私が感覚的にヴィヴィッドに感じることができるのは冴子や菊地、矢作聡子や関口淳子といった安定して優れたCreationをみせることができる先端新鋭作家達である。

Saeko Dance Performance with Guest Artists in 2009
(大和市生涯学習センター 大ホール)
冴子、浅野つかさ、菊地尚子、他