ダンス名作展

 新国立劇場のダンス名作展は私にとっても思い出深い作品が多かった。批評活動を開始した後に全作品いずれもすでに一度みている作品なだけあり、最初に見たときの記憶との対話をしながら見ていた。上演された作品にはそれぞれ振付とか構成など変化させたパーツもありそうで記憶と違う部分もあり、作家の側にとっても経過した時間があるのだろうなということも感じた。例えば、初演の時より見る側の私の側がいろいろ多くのダンス作品を見ることで成長してセレクトされたわけを痛感したのは平山&能美の「シャコンヌ」だった。一方、内田&古賀の「Espresso」はある編集者と「内田のカンパニーRoussewaltzがブレイクすればH ART CHAOSみたいになるのではないか」と話したこともあり、流石のテンションの高さに感じ入ったのであった。私はインターミッションでコーヒーを飲むことは少ないのだが両作品の充実感で本当に久々に充実した一杯を飲んだのであった。短評ではなくねちっこく書きたくも思うので長めに書けるところに書きたく思っています→詳しくは後評で。


2007/2008シーズン コンテンポラリーダンス
ダンス名作展
〜10年を振り返って未来への展望〜
2007/2008 Season Contemporary Dance
ダンスプラネットNo.25

岩淵多喜子「Against Newton」(新国立劇場にて2003年3月上演)
平山素子&能美健志「シャコンヌ」(2003年9月上演)
内田香&古賀豊「Espresso」(2003年9月上演)
川野眞子「さーかす」(2006年9月上演)

媒体にてレビュー

(新国立劇場 小劇場)