「Summer Mixed Program」

スターダンサーズ・バレエ団「Summer Mixed Program」
バランスのとれたプログラムによる優れたバレエ公演が行われた。ビントレーの「Flowers of Forest」ではスコットランドの歴史や自然が描かれた名作の日本初演吉田都とフェデリコ・ボネッリも出演した。バランシンの「ワルプルギスの夜」では渡辺恭子らが盛り上げた。「眠れる森の美女」よりグラン・パ・ド・デゥはオニール八菜(2016年:ブノア賞)と日本でエトワール昇格をしたユーゴ・マルシャンを起用し話題性を強めている。男性ダンサーたちとはフォーサイスの人気の演目「N.N.N.N.」も上演した。ダンスの面白さ、ムーヴメントの魅力を通じて幅広い内容を楽しめる企画だ。
(8月5日、新国立劇場オペラパレス)

”Border Transgression~Towards the future of Butoh”

正朔・長岡ゆり「越境」 
慶應大学・三田キャンパスのイサム・ノグチによるノグチルームでの舞踏パフォーマンス企画。ノグチのインターナショナルなテイストとパフォーマーのフィーリングがフィットしコントラバスの響きの木霊する空間の中で行なわれた優れたパフォーマンスとなった。小企画だがしっかりとアピールできるものがありここに短く記録したい。
(6月12日、慶応大学三田キャンパス、ノグチルーム)

NBAバレエ団「真夏の夜の夢」

NBAバレエ団「真夏の夜の夢
米国バレエにフォーカスをした渋めのプログラム。チューダー『葉は色褪せて』では柳澤綾乃、関口祐美、竹田仁美が活躍をみせた。ウィードルン版『真夏の夜の夢』は坂本絵利奈・三船元雄が見事。ドラマティックな版だが舞台美術もスケールアップし上演してみせた。岡田亜弓は名ダンサーだったが引退。
(5月20日新国立劇場中劇場・マチネ)

新感覚ダンス劇!「何をするにも最高の天気第二弾〜Never be d

新感覚ダンス劇!「何をするにも最高の天気第二弾〜Never be defeated〜負けず嫌いなオトナ達」出演:( SALAH、KITE(カイト)、池田美佳、FUKO、金田あゆ子・多和田秀弥ほか)で池田はコンテンポラリーの枠に収まることなく、新ジャンルを模索する。バレエの金田あゆ子、ポップダンス、ブレイクダンスのトップダンサーたちと地球へやってきたエイリアンをテーマにしたコミックなダンス演劇を展開する。エンタメと芸術の接点から説得力のある身体表現を繰り広げた。
(DDDシアター、5月11日)

池田理沙子・奥村康祐

Twitterより短評】

新国立劇場バレエ団「眠れる森の美女」は演出・踊り、スケールを楽しめるイーリング版。池田理沙子はローズ・アダージョ、ベテラン奥村康祐との3幕PDDをチャーミングに決めた。注目の新星の一人だ。リラ・細田千晶、柴山紗帆・井澤駿とのフロリナ&青い鳥、奥田花純も見事。広瀬碧も健闘。拍手喝采が続く。
新国立劇場・オペラパレス)

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谷桃子バレエ団特別公演

Twitterより短評】
谷桃子バレエ団特別公演は3回忌に行われた。谷・振の「ロマンティック組曲」は佐藤麻利香・斉藤拓等&「パ・ド・カトル」(日原永美子版)では佐々木和葉達が古典、「B-MOTION」(岩上純振)は今井智也・馳麻弥を軸に歌劇と師の横顔を描く。YAS-KAZ「狩月記」は大駱駝艦調の実験作だ。
(洗足学園・前田ホール)

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