思えば
震災後、しばらく活動はしていたのですが、しばらくBlogを書かないでいました。しかし思えばいろいろこのBlogから発信できたもので、
- 2005年ごろダンサーのインタビュー記事は一般媒体でもあまりなかった時代にそういったことを手がけることができ、そういったことは次第に広まっていきました。私も各種媒体でそういったことをてがけるようになってから、Blogのほうが止まっていますが、少しづつ復活したいです。
- 次世代インターネット(Internet2)をつかった日本発のダンス中継実験も日米で行いました。http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20050916
ライブ・ストリーミングをつかったパフォーマンスに関しても何度も行ってきています。
- 3Dネットワークを用いたダンスコンテンツに関する実験と作品制作も2007年ごろから手がけてきました。http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20090501
- ダンスアーカイヴも実装し、その成果を査読付原著論文で出すことも出来ました。http://www.intellectbooks.co.uk/journals/view-Article,id=7236/
- そのほかにも先端技術を用いた活動をいくつも行っています。集合知とダンスに関する研究もいち早く2006年に行っています。http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20081125
またBlogや各種媒体での活動を通じて論じてきた新世代の才能が大きくプロデュースされるなど(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20101029)、いろいろ効果を上げてきています。
紙媒体ではどうしてもバレエがメジャーで一部の日本的な特殊な表現がコンテンポラリーという形でスポットライトを浴びるのですが、モダンベースの優れた才能たちを国内外へ紹介してきたりもできました。実際には一部紙媒体がプロデュースするトレンドと世界の潮流は大きく異なり、そこには日本の国際関係における対外認識やステレオタイプが大きく出るのですが、ソーシャル・メディアを通じてそういった要素を回避する事も可能です。また電子ネットワークのガバナンスは日本のまず「閉じる」という要素とは異なるため、ローカルマーケットはタテでもヨコでも1クール遅れがちです。Sadler's WellsのGlobal Dance Contestのようにネットワークベースで行う国際コンペ(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20100416)も登場すると紙媒体のトレンドのプロデュースという方法論がいっそう過去になってきたなと思います。もっといろいろ出きるように思います。
会話レベルでコンテンポラリーダンスという言葉が次第に時代遅れになってきているとすれば、やはり今、コンテンポラリーという概念で言い表せないフレーム、コンテンポラリーという枠組みではやらないことになっていること、を探求することその概念化が重要なのだと考えています。