アジアの振付家(2)

 今回は欧米の劇場で紹介されている二人組み、Yi-chun Liu & Sih-wei Luoの映像を紹介しましょう。

アーティストの公式Channelからの引用です。

Choreographer & Dancer: Yi-chun Liu & Sih-wei Luo*1


公式チャンネルより引用


公式チャンネルより引用

しっかりとした構成とスリリングなムーブメントが私は好きだったりします。

 アジアの振付家*2の作品をみていると、日本のモダン・コンテンポラリーの状況についても考えさせられるのですが、いいダンサーが日本から出てきて欲しいとは思っています。振付家も優れた才能は多いのですが、10年ほど前はフレッシュだったコンテンポラリーダンスというブランディング・枠組みがここ近年になると逆に保守的に機能をしてしまうことで偏りが生まれてしまっているのは事実です。対外的に派手に評価をされているけれども実はそれほど見れないアーティストが過剰なプロデュースからでてきているようにも思えます。しかし苦境にもめげず職人のように優れた作品を作りだす才能もいます。矢作聡子や内田香はその代表例です。さらに菊地尚子や冴子の作品がアジアできちんと評価をされてくるのをみると、日本のダンス作家を海外に紹介する枠組みがもう少し変化をして欲しいと思ったりするのは事実です。世間はどうあれ私はそういう才能を自信を持って紹介し、またPushしたいなと思っています。