エリアナ・パブロバ、China Town

 横浜でエリアナ・パヴロバや服部智恵子の作品を上演する公演が行われた。この公演では斉藤由佳里が「瀕死の白鳥」を踊った。小林洋壱はこのところ伸びをみせている男性舞踊手だが、この公演では若き日に薄井憲二の記憶に残っているという「枯葉と詩人」をはじめ「パキータ」で活躍をみせていた。
 小林は上海でヤンヤン・タンで踊ってから日本でも一緒に踊るということ。12月は井上バレエ団や東京シティバレエ団で踊り、Piece of Modernをはじめコンテンポラリーの舞台にも立つ。創作でも期待をあつめつつあるが活躍して欲しい踊り手である。都会派の踊り手が多いが小林は長野出身(長野バレエ団)であり自然の中で養われたのであろう独特な感性や精神性の高さも感じさせる才能だ。

 横浜のエリアナ墓所*1は外人墓地にあるのだが、関係者と近くの中華街で当時を偲びながら食事をして帰宅をした。連休中のチャイナタウンは混み合っていた。


エリアナ・パブロワを偲んで〜バレエの名曲集/パキータ
関内ホール・横浜開港150周年記念プレ・バレエ公演

出演:斎藤由佳里/岩田唯起子/小林洋壱/他
演目:エリアナ・パブロワ作品、パキータ(ミンクス)、瀕死の白鳥(サン=サーンス)、他
関内ホール 大ホール)
オープニング 横浜市内の小さなバレリーナたち
第1部 パブロワが踊った小品集を集めて
ワルツ「春の声」(J.シュトラウス) 振付:新井雅
ペルシャの市場(ケテルビー) 振付:小倉礼子
沼田多恵(フリー)
ハンガリア舞曲(ブラームス) 振付:木村公香

枯葉と詩人(ショパン) 振付:横井 茂
大滝よう(東京バレエグループ)、小林洋壱(東京シティバレエ団)、他

瀕死の白鳥(サン=サーンス) 振付:ミハイル・フォーキン 指導:木村公香
斎藤友佳理(チャイコフスキー記念東京バレエ団

トークエリアナ・パブロワについて」 薄井憲二(日本バレエ協会会長)

第2部:パキータ(ミンクス)   
振付:マリウス・プティパ 再振付:丸岡浩
岩田唯起子(岩田バレエ団)、小林洋壱(東京シティバレエ団)、他