国民文化祭・いばらき2008

 国民文化祭・2008の一環として洋舞フェスティバルが開催された。映像や音楽、絵画といった様々なジャンルで催し物が行われるが舞踊も盛り上がった。日本全国から様々な作品があつまり、さらにこの地域で活躍する舞踊家筑波大学も参加した。若松美黄らによる「コミュニュティとしてのダンス」の模索も兼ねていると考えることができる。地域と舞踊の展開を考える上で1つのケーススタディがはじまっているということが出来よう。
 昨今の舞踊界で1つの大きな話題となっているのが、経営学者としても多くの著書があり文化政策でも活躍をしている舞踊批評家のうらわまことが取り上げている法人化の問題(http://www.kk-video.co.jp/comments/urawa-makuai/urawa-m79.html)である。様々な舞踊組織・団体が制度面で”政策社会への潮流”の中で変化をみせていく一方で、観念ではなく《生》のダンスと実際の社会の接点や社会の中でのダンスのあり方も問われてくることになるのだろう。若松らもかかわりコミュニティダンスに関するプログラムが日本とイギリスの間で動きだしているが、その実践形態を模索しているようにも感じられた。(参考文書: http://www.jcdn.org/DLF2008/BritishCouncilUKreport.pdf
 東京から1時間強、東北や他の関東北部とも接点が深く、筑波研究学園都市を抱えている1つの地域の挑戦が始まっている。


第23回国民文化祭・いばらき2008
洋舞フェスティバル

土浦市民会館大ホール)