冴子、蛯子奈緒美、折田克子

 東京はそろそろ蒸し暑くなってきた。7月中旬とくれば暑い夏の夕暮れとメルパルクで行われる現代舞踊展なのだが今年の全体のオープンニングを飾ったのは冴子だ。現代舞踊展のオープニングというのは意義があるものなのだが、この新鋭作家が一段と成長していることをうかがいみることができる。初日の若手ダンサーの中では蛯子奈緒美が抜群に良かった。海外に留学をしてしまう才能も多くまた東京で見る日が楽しみなのだが、蛯子は今日の若手女性舞踊手のトップクラスの一人である。
 例年、この企画には石井みどり先生がいらしていた。今年は悲しいことだが客席にみどり先生の姿がない。最後を締め括ったのは折田克子先生のみどり先生への追悼作品だった。このことに触れなくてはならないと思ってこの日のBlogを書いた。また後ほど詳しく論じよう。


東京新聞主催 第35回現代舞踊展
メルパルクホールTOKYO)


この日の舞踊界

英国ロイヤル・バレエ団の「シルヴィア」がこの時期話題をまいていた。