NBAコンクール、エリカ・アコオ

 私の去年の舞踊界Best5と現代舞踊新人新鋭作家Best10の感想をいただくことが多い。意識したのは既存のEstablishmentを得た作家ではなくて、私がほぼ同年代かちょっと上でどのあたりの作品を見ていて素直に関心があるかということを打ち出すことだった。外来は入れていないが、いわゆるコンテンポラリーの作家たちを別に無視はしていない。同時代性で新しい作家だけで固めすぎるのでもなく、かといって長い活動歴がある作家のみでもなく、まだ社会的に一定の評価を受けていないかもしれないけれども私が自分のスペースでPushするならこのラインアップだというのが正直なところだ。もちろんマイチョイスにするか一般的な評価にするかという問題が存在するが、他の人が上げるデータをずらずらと出してみてもあまり意義がないように思えていて、だったら私が推すならこの作家たちということで赤裸々に自分の目で見たとおりをまとめることにした。
 

昨年に引き続き再びNBA全国バレエコンクールの予選を見に行った。


NBA全国バレエコンクール 予選

中学生予選第12回審査はほとんどみれなかったため実質上評価不可能な状態だ。高校生予選第3回審査は全部見ることができた。ほっそりとした肢体と表現力が印象的だったのは菅沼花梨「ドン・キホーテ”夢の情景”森の女王」だった。小林美奈「パキータ エトワールのVa」の朗らかな表情、端正な福田有美子「ジゼル」(1幕より)の技術を伴った表現、山本有香の清らかな「オーロラ姫」(眠れる森の美女3幕)、フレッシュな中島有貴「ジゼル」(1幕より)も印象に残っている。土田明日香「キトリ」(ドン・キホーテ)は官能的な踊り手の世界を活かした選曲だ。「海賊」を踊る踊り手が多い審査だったが、有田美波の明るいタッチと長尾麻衣子の精神の深みを感じさせる踊りは対照的でありながらもそれぞれ的確に作品を成立させていた。

メルパルクホール TOKYO)


その後、厚木まで移動する。小田急線は町田から先になると相模大野、海老名、厚木と一つの大きな駅に一つの劇場という感じになってくる。


亜甲絵里香 絵里香バレエスタジオ 
11th World Championships of Performing Arts
ハリウッド決勝大会 ゴールド賞受賞記念公演

媒体かBlogにてレビュー

厚木市文化会館 小ホール)