小島章司 舞踊活動50周年

 有楽町で降りて、せっかくなのでかつて日劇があった場所に建っている有楽町マリオンでも眺めてから劇場へと向かおうと思ったのだが、出口を間違えてトランスモダンな現代の都市開発された銀座に足を踏み入れびっくりする。ウィークエンドの銀座はクリスマスシーズン真っ盛りで人が溢れている。ルイ・ヴィトンの横のカフェテリアで原稿を打つ。その後に小島章司を見に行く。


 小島は今年が舞踊活動50周年だ。今年は「50周年」や「60周年」という区切りに出会うことが多い。現代舞踊協会は設立60周年だ。(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20070315 )平多正於舞踊研究所60周年もだ。(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20071125)一方、神奈川県芸術舞踊協会は設立50周年(http://d.hatena.ne.jp/yukihikoyoshida/20070914 )であり、さらに舞踊批評では20世紀舞踊の会の中心メンバーの一人だった山野博大が批評活動50周年である。
 来年は日本バレエ協会が設立50周年を迎えることを考えるならば、約半世紀前がボリショイの来日ということになる。戦後の舞踊界が熱く動きだした地平から一世紀の半分の時の流れを経過してきたことになる。


 終演後、関係者と銀座を歩き、銀座三越のすぐ近くで食事をする。突然、戦後の洋舞関係者が回想する銀座を思い出す。雑賀淑子(http://www.kk-video.co.jp/comments/toki/saiga/saiga_toki01.html)をはじめとする戦後の代表的なバレリーナたちや現代舞踊家の回想に登場する銀座がフラッシュバックのように想いおこされてくる。記憶の回廊を歩くような一時だ。


小島章司舞踊生活50周年記念公演「戦下の詩人たち 愛と死のはざまで」

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ル・テアトル銀座