新舞踊

東京新聞・ときめきたいとうフェスタ主催 大正琴新舞踊による名流祭

 生まれて初めて新舞踊を見た。ある人に言わせると日本全国に130流派ぐらいあるとのことだ。新舞踊運動の新舞踊と現在の歌謡舞踊が入ってきている新舞踊はまた違うのかもしれないが、大正時代の名残も感じることができる。現在の圧倒的多数は演歌と共に踊る歌謡舞踊のようだ。演歌だけではなくヨサコイソーランのような流行歌も曲中に登場する作品もある。芸術舞踊というよりはエンターテイメント色が強いのも事実だ。シニアの間では入りやすいということから流行をしているようで客層も年配が目立った。振付は音や台詞と共に踊るものが多い。新舞踊の向こうにも現代日本の様々な文化的位相を見て取ることが出来る。演歌や邦楽との関係性は産業構造としても面白いかもしれない。作品数63曲ということで全部見れなかったのだが充実した会だった。

(浅草公会堂)