秋口

 「CORPUS」第三号を見ていたら、砂山典子のインタビューで、彼女が「Diamonds are Forever!」でドラッグクィーンとしてパフォーマンスをしている話をしていた。そして、なんとその時代にパフォーマンスを見ていたことが解った。「Diamonds are forever」はミス・グローリアス(古橋悌二)とシモーヌ深雪がスタートしたパーティーなのだが、97年から少しの間、年末の裏紅白歌合戦まで含めて数回見ていると思われる。クィーン名を見て、あ、この人みていたわ・・・みたいな(笑)。ずっとそっちの名前で認識していたし、確かにお立ち台にあがっていたわ・・みたいに・・!当時写真も撮っていて、銀座のコニカギャラリーで行われた展覧会に出したことがあった。

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 火曜日は「CORPUS」の発送作業で印刷所に皆で集まる。作業をあけて舞踊批評家たちが集って街に出る。配送作業明けの「お疲れさま」でしたといった印象の編集委員たち。20世紀舞踊の会もこんな感じで印刷所に行ったり配送作業をしていたのだろうか。
これが舞踊批評家の風景なのかもしれない。

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 新国立劇場小劇場の横の池の辺のベンチで一服いれる。道路が交通量が多く、もう少し交通量が少ないと現代音楽やテクノミュージックのホワイトノイズみたいだなと思ったりもするのだが、水面に映る石が心地よい。建築も彫刻も時の流れまで取り込んだようなところが好きだ。この池を使いながら、今日見る山名たみえや中村友紀、そして武元賀寿子、山田茂樹、ナオミ・ミリアンがパフォーマンスをしていたことを思い出す。ダンスは本当に昔からあるアートで、情報化の今日でも、変わらない部分も実は多い。ダンスを見るという事は、小手先の社会変化にとらわれず、どっしりと見ていくこともあるのだと思うこの頃だ。

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山名たみえダンスフレグナンス2007 「REAL」

媒体にてレビュー

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