現代舞踊フェスティバル

夏も終わりそろそろ秋の足跡がきこえてきそうな時期だ。過ぎ去った時間を想いおこしながらまた1つ齢を重ねたことを思うこの頃である。列車の中で石井漠の著作を読む。漠は小説家に憧れた時期があっただけあってその文章はなかなか味わい深い。久々に読んだ漠のテクストは心に染み入るように面白かった。
 最近は徹底したアマチュアリズムなのだが俳句と書に関心を持っている。朝から晩まで舞踊論と向かい合う日々の中で、この2つは心を静かにしてくれる。自分で言うのはなんなのだが美学系というよりは文人肌なのだろう。フランス人や中国人のようにいわゆる天下国家や政治を論じるのも何気に好きなのだが、仕事を離れて無心になれる瞬間はいいものだ。

今日の客席には他界した故・三輝容子先生の姿がなく、とても心さびしく感じた。



協会創立60周年(社団法人設立35周年)記念
第28回 現代舞踊フェスティバル

媒体にてビュー

新国立劇場 中劇場)