クラシック音楽と・・

ネットで調べものをしているといろいろ新しいHPが出てきている。年間を通じて生演奏を耳にすることがあるのが太田惠資さんだ。喫茶店とかでも聴けばすぐにそれとわかるアクセントが強い音だ。ダンスと関係があるこんなインタビュー記事をHPにアップされている。
http://violin-ohta.cside.com/interview/0201/0201-2.html
最近よく耳にするのは平松加奈さんだ。なんとこんなHPが出来ていた。http://www.spanishconnection.jp/profile/kana/index.html
洋舞の批評家は大田黒元雄 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%94%B0%E9%BB%92%E5%85%83%E9%9B%84 、牛山充と洋楽でも大きな仕事をした批評家が多かった。初期の洋楽ジャーナリストの代表的な一人は日本発の舞踊ジャーナリストでもある村松道弥だ。http://www5c.biglobe.ne.jp/~onbukai/HP-tosyo/onse1999/zd-199902.htm

最近はこのタイプの書き手と出会うことがない。そんな中でも福田一平先生は音楽通だがオーケストラで実演家として活動した経歴がある息子さんが洋楽の批評家となった。それから忘れてはいけないのは木村英二で舞踊関係ではダニロワの訳者として知られているが、グレン・グールドの翻訳という仕事もあるということだ。いずれも現在では80歳以上の長老達だ。実は振付家でいうとバレエで言うなれば横井茂、高橋彪、現代舞踊の三輝容子、渥美利奈らと同じ年代ということを見逃してはならない。1つの歴史的背景としてはある種のディレッタンティズムで情報を翻訳する人が少なかったという近代から、情報が精緻に細かくなった現代という差があるのだろう。そんな中でBlogを使って音楽評を発表しているのは高橋森彦さんだ。http://d.hatena.ne.jp/dance300/20070420/p1 一方、木村覚さんのようにノイズ、テクノといった文脈から音楽にアプローチをする書き手もいる。http://blog.goo.ne.jp/kmr-sato/e/208a8fdca27b17e0759136cace09cddd

 現在のオン★ステージ新聞の前身の系譜にあたる神田のレコード組合が出していた音楽舞踊新聞では吉田秀和が書いていたという未確認の口伝の情報を耳にしたことがある。実際に私が当時の紙面を限られている時間の中でごくごく大雑把にサーベイした限りまだ吉田の記事には出くわしていない。とはいえ洋楽の評は戦後高度に発展した。また小林秀雄の良く知られている「モオツァルト」のような古典もある。洋舞の評も、山野博大、浦和眞、市川雅、池宮信夫の20世紀舞踊の会のフレームを意識しながら一体化せず、“<読むこと>の距離”、“<書くこと>の距離”、と共に、彼らの影響の延長線上にある90年代的な批評からさらに一歩脱したさらに新世代の評や舞踊表現を創出することが求められているのだろう。

文化政策村松道弥
についてこんなドキュメントを発見。
http://www.kk-video.co.jp/comments/urawahyoron/urawa017.html
うらわまこと先生は経営学者としての顔もある。経営学の世界で知られている組織のアドミニストレータを務めていた時代もあり、その領域でも著書が多くある。舞踊と文化政策・経営という側面を読み解く上でヒントになるドキュメントだ。