データで見るコンクール3
例年より日取りが早かったのか、こうべ全国洋舞コンクールのシニア・創作決戦が終わったようだ。
http://www.kabocha.to/~mYna/dance20/20070422.html
今年のこうべは所夏海の「Black Dahlia」が一位に入った。この作品は東京新聞のときも関係者の評判がとても良かった作品の中の1つだった。Roussewaltz http://www.kalin-net.com/roussewaltz/ の中で内田作品を大きく担ってなってきているのがこの踊り手だ。創作も優れた作品が多く「if」、「落陽」といった作品も手ごたえのある作品だ。所は実は多作で私も見れていない「long deep breath」(あきたで入賞した作品)や石井かほる先生の推薦で海外コンペに参加した時の作品など評判がいい作品が多いことも見逃せない。
大竹千春 http://homepage2.nifty.com/KALEIDOSCOPE/ はこのところ大きな伸びを見せてきている。今度、コンテンポラリー・ダンスの幸内未帆と一緒に踊るようだ。昔から8頭身といわれている見事な条件から注目をされてきた。
関西なのか、瀬島五月、竹中優花といった貞松・浜田バレエ団の踊り手がランクインしてきている。バレエ出身の踊り手が、モダンに出てきているため、機会があればチェックしてみたい作品だ。
荒木まなみはダンス・コロキウムでピエール・ダルドやじゅんじゅんの作品に出ていたダンサーだ。横田佳奈子と同じ東北出身で、同様に卓越した技術を持っている踊り手だ。このところの伸びは要チェックだ。
太田早弥香「蝶々夫人に赤い靴」はなかなかいい作品だ。東京新聞でも評価をされていた作家の1人でありこれからが楽しみだ。山本 裕「secret montage」は注目の男性作家による作品。アイデアがあるのがわかるためそれを形にする事がさらに重要といったところだろう。
さらに久住亜里沙も見逃せない踊り手だ。菊地尚子の705 Dance Lab http://www.nanamarugo.net/ で踊っている。長身で物思うような雰囲気とルックスもあり、セッションハウスなどで踊っていても固定ファンがつきそうな踊り手だ。機会があったら是非チェックしてみて欲しい。
山中ひさのも健闘したようだ。山中は現代舞踊の若手作家の中で極めて独特な質感のあるムーブメントを持っている作家である。創作で面白い作品をつくる可能性もある。小柄でとても愛らしい踊り手なのだが、決まっているソロ作品は独特な作風も伴い群を抜いていい。おそらく山中の作品のような作品をつくる若手作家は少ないだろう。同じように小柄で優れた創作活動をする舞踊界の大先輩に佐多達枝やケイタケイを上げる事ができる。振付や創作を学びながら修練をしていけば面白い作家になるだろう。小柄で各コンペで着実に実績をあげている近年の姿は若手作家にヒントと無限の勇気をあたえてくれるはずだ。
創作部門は昨年同様に野村真弓が入ったようだ。野村もまた多作である。見れていない作品がいくつもありそれが残念なのだが、アグレッシブに活動をして認知度を上げてきている。
作品を見ていないため書けない作家・作品も上のHPに出ていたためそのパーツはかけなかったのだがいずれもこれからの活躍が楽しみな作家たちだ。