第64回全国舞踊コンクール 邦舞第二部、第一部 予選、井上二郎

春めいた空気と共に東横線にゆられている。そして「都立大学前」で降りるとくれば、今年も東京新聞主催の全国舞踊コンクールのシーズンが始まったということだ。このコンクールは戦前からあり、戦時下でも一時期は継続し後に中断された。そして戦後復興と共に再開され今に至る。

東京新聞の名流の会について先月記したが、後に調べものをしていて、戦前に江口隆哉なども出ていることが判明した。江口博は都新聞時代から戦後にかけて活躍したジャーナリスト出身の舞踊批評家だが彼の時代から現代の福田一平・うらわまことにいたるまで、綿々と連なる人や出来事の流れがあるのだ。都新聞は花柳界で愛された新聞としても知られており昔から「おどり」と接点がある。コンクール予選初日は邦舞であり、そんな歴史を振り返りながら会場に向かった。

第64回全国舞踊コンクール 邦舞第二部、第一部 予選

邦舞第二部は全て見ることができたが、第一部は所用につき02の「供奴」まで見て途中退出。

めぐろパーシモンホール 大ホール)


『Cut In』と井上二郎について

と題された記事がdie Pratzeが出している「Cut In」に掲載されている。井上二郎氏は惜しまれながらも昨年末に他界したこのフリーペーパーの編集者だった。先月、両国であるダンス・美術の批評家と話をしたときにも、いい編集者だったという話になった。私も書き出してまだ1,2年の頃に井上から校正を受けたことがあり内容に対する指摘やコメントに驚いた記憶がある。筆写からもここに追悼の意をあらわしたい次第である。

そして:
麻布 die Pratze閉館について

http://www.geocities.jp/kagurara2000/heikan.htm

なんていうショッキングなニュースも入ってきている。