創立60周年(社団法人設立35周年)記念祝賀会

社団法人 現代舞踊協会 創立60周年(社団法人設立35周年)記念祝賀会

 1948年に全日本芸術舞踊協会として設立された時はまだ戦災の爪あとが日本各地に残る時代で会員数は47人だったという。舞踊批評家の山野博大は今年で批評活動50周年(半世紀:批評活動開始1957年という形で訂正:2007年9月14日)だったが、そのキャリアを上回る伝統がある。(批評家の中で50年代の舞台を見ている批評家は現代では数えるぐらいしかいない。現役最高齢の批評家はそろそろ90歳の桜井勤だが、桜井のデビューは1960年であり、それ以前の舞台を見ている批評家は極めて少ないのである。)
当時、バレエやスペイン舞踊の踊り手たちと現代舞踊家はよく一緒に活動をしていた。様々な出来事、時代を反映しながら半世紀強の足取りを経て21世紀に至るのだ。批評家などメディア関係者や照明、衣裳、音響といったスタッフを含めた関係者が表彰された後、ヴァイオリニストの久保陽子が「パティーター第2番 シャコンヌより」を演奏した。戦後の現代舞踊の流れを感じた一夜だった。

(ホテルフロラシオン青山 ふじの間)