Dancing under the Rising Sun (初日)

(C) Dance Research Society, Taiwan

昨晩は夜2時過ぎと夜遅くまでリハーサルをしていたのだが6時には起きて
学会の会場出発の準備に追われる。大体、こんなものである。カンファレンスの間は宿泊所と大学の間を行き来してそれで終始する。今回の台北滞在は2回目だが、結局13日に帰国するまで、また故宮博物館を見ることができなかった。しかも今回は自分が入る本番がカンファレンスだけで3つもあるのだ。

参加したのはDancing under the Rising Sun http://www.rhul.ac.uk/Music/Golden-pages/Conferences/06-c-drs.html
という国際会議だ。ここで自分の研究発表”National Dance under the Rising Sun”(直訳すると「日本の国民舞踊」)という発表をして共同参加者と一緒にフィルムスクリーニングセッションの司会をするのがこの日だった。翌日10日はシンポジウムのパネルまである。おまけにカンファレンスの終わった後、12日には台湾国立芸術大学で招待講義を2コマこなしてくるという仕事まであった。なので、東京以上にあわただしくもあった。

この日は台北と高雄の選挙だったらしく、台湾人は選挙の話題でいっぱいである。学会も選挙で開催時間が遅れ目でスタート。東京都の都知事選挙ではこういうことはおきないだろう。

朝は地元の劇場に行き、フランスのCND http://www.cnd.fr/ からきているゲストのレクチャーをきく。その後に友人の車に乗り、Taipei National University of Arts(TNUA) http://www2.tnua.edu.tw/ に移動する。昼過ぎの体育系の人の発表からはじまり、それが終わると私の番だ。共同参加者と私でそれぞれ発表をした後、質疑に応える。10分間を入れてフィルムスクリーニングの司会をする。台湾演劇の研究者がサポートに入ってくれて非常に助かった。

台北市中を走るMRTに乗り、台湾国立劇場へ。劇場は中正記念堂http://www.tabitabi-taipei.com/html/data/10140.htmlのある中正記念公園の中にある。中正とは蒋介石の意味だ。Cloud Gate Dance Theater http://www.cloudgate.org.tw/ の秋の定期公演にゲストということで招待をしてもらったのだ。今回は70年代から2000年代までのCloud Gate Dance Theater のBest Selectionというべき演目だ。劇場のロビーで東京でLin Hwai-minにインタビューをした時のマネージャーさんから声をかけてもらう。私のことを覚えてくれたようだ。
台湾はCloud Gateの新作が上演されるときにはドイツからヨッヘン・シュミットを呼んだりする。そもそも台湾では街中に時折欧米人もいるのだが、ロビーにはちらほら外国人の姿も見える。
MRTでホテルまで戻るともう深夜だ。あまりのスケジューリングのため、すぐに寝る。


Highlights of Cloud Gate Repertoire 1973-2005

媒体にてレビュー

(National Theatre, Taipei, Taiwan)