分身パラダイス 中川幸夫 など

トーキングヘッズ叢書(TH Series)No.28
「分身パラダイス」

http://atelierthird.jugem.jp/?cid=9
が出ました。

お蔵入りになりかけていた今年の東京新聞コンクール現代舞踊1部、創作の評が掲載されています。あと、水と油の活動停止公演の評も出ています。
高橋彪、Sym’ Ballet、三浦太紀と戦後から現代にかけてのバレエの振付家の評も多く掲載されています。



表参道といえば

大野一雄が今月でめでたく100歳になる。大野の舞台でよく花を生けているのが中川幸夫だ。久々に彼の作品と再会できそうでわくわくしている。昔、ファッション批評家の平川武治が表参道に「Discpline」というショップを出していた。当時、平川は伊島薫が出していた雑誌「ジャップ」に川久保玲のインタビューを掲載し、それがきっかけとなり媒体と共に平川という批評家がいるらしいということで話題をまきだしていた。この店は不思議な店で、古着と一緒に無数のレコードや古本もおかれ、平川の生活空間のような場所だった。あるとき、顔なじみだった店員さんと話をしていると平川が店に戻ってきて、店の外に置かれている樹を指差し、「コムデギャルソンのディスプレイで中川が使ったオーストラリアの砂漠の樹をもらってきた」といっていた。それが中川との出会いだった。後にアエラも彼を特集して、花と一緒に暮らす彼の生活が紹介されていた。

表参道は花との思い出が多い。竹村廷和のレコード「Child’s View」のレコードジャケットを手がけているイラストレータKikuchi Kimieと出会ったのも表参道だった。Kikuchiが私の昔のBlogを見ていて連絡をくれたのがきっかけだった。この作家も実に可愛らしい花を描いた。もう連絡がとれなくなってしまったのだが元気だろうか。
 アンダーグラウンド系のアートワールドでは突然に仲間と連絡がとれなくなることが少なくない。また突然、連絡がくる。今年は高橋彪の作品を見ることが出来た。この案内は突然に来た。後に山野博大先生に突然連絡がきたと話をしたところ、その昔からそんな感じだとおっしゃっていた。
 最近、ネットでブルース・スターリングからのメールが入ってくるようになった。いくつか同じMLに入っているのを知っていたが久しく彼のメールがはいってきていなかった。少し懐かしい気分である。

先日、表参道のナイトカフェに立ち寄った。今はオランダでメディア・アーティストをしている友人と団欒をした夜を思い出した。
飾られている花と回り続けるターンテーブルを見ながら昔を思い出した。湘南から都心へ、久々にクラブシーンと再会をしそうなこの頃である。かつて一緒にアートカフェなど企画を立ち上げて仕掛けていたあるパーティー・オルガナイザーをしている友人はセルジュ・ゲンスブールが真夜中に遊びに来たパリのクラブ、Tabooの話や、解放前のベルリンでラブパレードの原形となったパーティーをオルガナイズしはじめた話をしてくれたものだ。六本木に会った六本木インクスティックが彼の憧れの店だった。六本木のイタリアン・レストラン、キアンティにも久しく顔を出していない。この間、知り合いがある画廊に連れて行ってくれるときにヒルズの横を歩き、久々に8年程前の六本木界隈を思い出したものだった。
久々に旧友たちと連絡をとりたいものである。