続:GW、コンクール、Web2.0 など

この頃

このゴールデンウィークはダンス関連の翻訳の作業(日本文→英文)の作業でどっぷりである。大体目処がついたが固有名詞やテクニカルタームが苦しい。日本近代の舞踊史の1つの系譜の概略と1つの系譜の翻訳をしているのだが、そもそも訳語なんてないものもあって、悪戦苦闘である。でも、訳をするのは楽しいのでそれなりにやっている。
夏前に出版されるので出たらまたここに書こうと思う。

コンクール、ダンス・コロキウムなど

昨日、たまたまコンクールについて触れたが、Luftzug(http://www.luftzug.net/
などがやっているダンス・コロキウム(http://dc.luftzug.net/)に出ている
モダン=コンテンポラリーの若手はそれなりに水準が高い作家が多い。
山崎作品に出ていた野村真弓は昨年からH・R・カオスに参加しているが、こうべで
しっかり創作部門の1位を取ってきている。このコンクールの前日は山崎作品で
踊っていたんだね。すごいよね。
昨日、紹介した横田佳奈子は去年12月に笠井叡作品で最も目立っていた踊り手である。
http://www.kk-video.co.jp/concours/tokyo2006_kessen/gen1.html)あの作品は
6月にセッションハウスで再演をする様だから是非チェックしてみると良いと思う。
他にも去年9月にピエール・ダルドの作品で踊っている面々もネットで見ることが
できる。
加藤みや子関連の作品に多く出ている昆野まり子
http://www.kk-video.co.jp/concours/tokyo2005_kessen/gen1.html
同じ作品に出ていた荒木まなみ
http://www.kk-video.co.jp/concours/2005akita-concours/senior.html
同じく蛯子奈緒
http://www.kk-video.co.jp/concours/saitama2005kekka/modern_adult.html
もここ数年のコンクール作品の抜粋をネットでチェックすることが出来る。
こういった踊り手たちから入っていくのも方法かもしれない。

中堅層のライターより大御所のライターの方が私に理解を示してくれる
ケースがあり、こういったジャンルを普段みていないある日本舞踊のライターと
大先輩のあるライターは、
明確に、「舞踏やバレエからくる系譜のコンテンポラリーダンスとモダンダンス
の系譜からくるコンテンポラリーダンスの双方を論じる方がいいだろう」と
言っていた。
概念や枠組みもあるのだが実際に見てみるのも良いだろう。

Web2.0

で、世間は大体Web2.0とかそういう流れになってきているのだけども、
このジャンルに関する情報はあと数年したらさらに増えるはずである。
その昔、ハワード・ラインゴールドたちが(http://www.rheingold.com/
言っていたように、言説においては議論がCrossするようなコミュニティ形成と
パラダイムごとに重なり合わないコミニュティ形成の双方が起きてくる
はずである。

ETC

数週間前にベーコン(Francis Bacon)の「ノウム・オルガヌム(新科学)」を読んでいたら、過去の知識や神秘を論じるより、現在の論理で思考をした方がいいといった事が出てきてちょっと納得した。ベーコンはバックミンスター・フラーが論じているように総合的な知で考えていた海賊である。
中世人が近代人と出会い戸惑ったように、ミッシェル・セール=イザベル・スタンジェールのが論じているような学科横断的な知の変容の中にある我々の知や世界観は変化の変動の中にある。
Alternativeなんて70年代の様には言わないが、新しい価値を考えていくことが重要である。諸科学の中でもっとも新しい感覚を持っているのはやはりハード・サイエンスである。
勿論、人文芸術学、社会科学も良いところはあるのだが、仕事の仕方で最もヒントになるのは俗称理系のハードサイエンスだ。
スタンジェールは散逸構造性理論についてI・プリゴジンと作業をしているだけあって、
そういう部分が強いのかもしれないと個人的に思ったりもした。

ミッシェル・セールとジューヌ・ヴェルヌ

ここを書き忘れていた。セールはヘルメス・シリーズ http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/List?cnt=1 とかが良くかけているのだけど、若干冗長なヴェルヌ論があるんだね。
「青春 ジューヌ・ヴェルヌ論」http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000018808371&Action_id=121&Action_id=121&Sza_id=GG