2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

透明迷宮

ダンス・ライターはコックピットの中に座り続けるパイロットたちの様に一人っきりで航路を走り常に孤独である。そんな想いがふと胸をよぎる―サンテグ=ジュペリの「夜間飛行」を読みたくなる。あるいはミッシェル・セール(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3…

Liveが・・

Perfume( http://www.amuse.co.jp/perfume/ )のライブ映像をみる。ずっとインディーズから上がってきただけありしっかりとした実力がありそうで気になっている。そんなに激しいセットをつかっているわけじゃないのだけど楽しそう。むしろスペースとかでみた…

明治座

近未来型テクノポップユニットPerfume(http://www.amuse.co.jp/perfume/ PVで見るかぎりA-CHANが特にいい)のようなポップカルチャーと歌舞伎のような江戸時代以来の300年以上の伝統を誇る伝統芸能が共存しているのが東京というカルチャースポットの面白…

松山バレエ団60周年

今年は松山バレエ団の60周年である。会場のロビーでは松山樹子の踊る映像が流れていた。このバレエ団は戦後の48年に生まれたことになる。映像では「白毛女」や「祇園祭」など戦後の伝説となっている作品のシーンをいくつかみることができた。本日の演目は新…

マネとデュシャンをつなぐ試み

居上紗笈 ダンスソロ SAOI INOUE Dance Solo 「黒の天使、城の花嫁」 マネとデュシャンをつなぐ試み 舞台の上に透明なシートがひかれており隅に一本のラインが引かれている。横から居上紗笈がビー玉を1つ1つ転がしていく。シートの上は玉でいっぱいになる…

石田版 白鳥の湖、フラメンコ協会

東京シティ・バレエ団は石田種生版「白鳥の湖」として初日は二人の踊り手がオデットとオディールを踊りわけ、二日目は一人の踊り手が二役を踊るという2バージョンを上演した。それに加えて石田版とも楽しむことができるというのが今回の魅力だ。作品について…

石田版 白鳥の湖

日中は舞踊批評家協会の会合&新年会。夕方から新国立劇場。また屋上庭園で一服する。夕方はインタビューも掲載された橘るみさんの出演する石田種生版「白鳥の湖」だった。 東京シティ・バレエ団創立40周年記念公演シリーズ1 2008都民芸術フェスティバル助成…

ダンス名作展

新国立劇場のダンス名作展は私にとっても思い出深い作品が多かった。批評活動を開始した後に全作品いずれもすでに一度みている作品なだけあり、最初に見たときの記憶との対話をしながら見ていた。上演された作品にはそれぞれ振付とか構成など変化させたパー…

Danceart

Danceartの新刊28号に「バレエ史の一頁を札幌で 『オリガ・サファイア生誕100周年記念バレエ・コンサート』を見て」という形で書かせていただいています。どうか宜しくお願いします。昨年夏に札幌で行われた佐藤俊子によるオリガ・サファイア生誕100年コンサ…

老松、現代舞踊公演

昼間はビジネスマンでいっぱいの大手町ですごす。昔の舞踊批評家には新聞社の文化担当など社会人としても業績のある人が多かった。蘆原英了も光吉夏弥も大学を卒業した後はそのまま舞踊学者になったため現代とはその辺りが若干違う。日本の舞踊批評家はフル…

堀内完作品集の夕べ

堀内完の作品集を集めた公演が行われた。堀内完というとバレエ史でも重要な作家だが、安藤三子と一緒に活動をしていたときに土方巽など舞踏で後に活躍することになる作家たちがキャストに入っていたことでも知られる。劇場には関係者や昔からのファンが集ま…

藤井公

例年通りのスケジュールになり、2008年の舞踊界も始まってきた印象がある。東京は冷え込んできている。藤井 公・藤井利子 東京創作舞踊団 [やさしい視線が奏でる ダンス 人間模様]媒体にてレビュー(あうるすぽっと) ○演出・振付:藤井公/藤井利子 ○絵:丹…

各流派合同新春舞踊大会、カレイド

現代舞踊、スペイン舞踊、バレエと各協会のいわゆる新人公演のような舞台を見てきたのだが、これまで日本舞踊の新人公演を見たことがなかった。年頭にある日本舞踊協会の新人公演のようなコンクール公演に足を運んだ。永田龍雄先生は洋舞の批評の元祖だが、…

芙二三枝子

私が今年の冒頭にとても興味深く思い、同時に驚きを感じているのは、あの悲惨な戦中・戦後直後の日本を生き抜いてきた80代、90代の現代舞踊家たちが、この荒廃しつつある現代日本において、いずれもいっせいに生や光の可能性を語りだしているということ…

和田寿子+藤里照子+山田奈々子

いわゆるセッションのような楽しい舞台かと思いきや硬派な作品たちで感動。あるベテラン批評家と「楽しみだね」と話をしていたのだが、期待を裏切らない内容だった。昨日の石川作品を見ておきたかったのだが所用で見れなかったのが悔やまれる。石川作品を近…

今月のダンサー:08年1月 前田新奈さん

前田新奈は将来が嘱望されている踊り手の一人だ。表現者としての実力もある一方で、周囲の作家たちと旺盛な創作活動を展開しだし、昨年も自作を発表したり、日本舞踊の創作作品で踊ったり、そして未國で活動するなどエネルギッシュに活動している。昨年、谷…

NBAコンクール、エリカ・アコオ

私の去年の舞踊界Best5と現代舞踊新人新鋭作家Best10の感想をいただくことが多い。意識したのは既存のEstablishmentを得た作家ではなくて、私がほぼ同年代かちょっと上でどのあたりの作品を見ていて素直に関心があるかということを打ち出すことだった。外来…

NBAコンクール、新人シリーズ

2007年の日本経済新聞の第一面は確か「沈む国のYen」とか書いてあったと思う。失われた10年の最中だった10年前でもここまでシニカルなタイトルが新年の朝刊に出ていなかったともう。同年代でも政財界で活動をする人たちは大変だろうなと思いながらも、新年早…

ジギタリス

今の二十代の若者たちが集うクラブとかライブに行くと意外にロックがリバイバルになっていて驚く。私の頃はロックは大きなブームが終わりドラム&ベースとかアンビエントとかいわゆるクラブミュージックという傾向が強かった。ないしはそれこそMaxを使ってリ…

謹賀新年

謹賀新年新年、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。今年の元旦は皆様いかがお過ごしでしょうか?例年だと横浜中華街やベイエリアでカウントダウンをして初日の出は江ノ島、そのあと朝の鎌倉を楽しむというのが私の大体のお決ま…